【完全ガイド】macOS Sonoma に非対応の古い Mac に Sonoma をインストールする方法【OpenCore Legacy Patcher / OCLP】

記事の最終更新日: 2024/4/1

みなさんこんにちは、たいくんです。
この記事では、2023年9月27日にリリースされたmacOS Sonomaを、非対応の古いMacにインストールする方法を詳しく解説します。

この記事は、macOS Ventura向けの記事に加筆・修正を加えたものです。


広告


はじめに

この記事を上から順番に読んでいくとインストールできるようになっているので、指示がない限りは飛ばさずに読んでください。

以前書いたBig Sur / Monterey / Venturaをインストールする記事でインストールした方も、この記事の方法でアップグレードすることができます。

動画版

動画を見ながらインストールしたい方はこちらをご覧ください。

また、記事を見ながらインストールされる方も、一度この動画をご覧になり、おおまかな流れを把握してからインストール作業を始めることをおすすめします。

難易度

★5つを最高難易度とすれば、今回の難易度は★★★☆☆で、「中〜上級者向き」です。
インストールまでの手順は(この記事をしっかり読んでいれば)比較的簡単にできるのですが、データが消えるリスクや、手順を間違えてOSが起動しなくなってしまった場合などに自力で解決できる力が求められます。
とはいえ、この記事の手順通りに作業すればそのようなことが起きる可能性は低いので、★3としました。

必要な知識、スキルとしては、macOSが起動しなくなった場合にリカバリーできる力です。
また、簡単な専門用語が理解できている場合は作業をスムーズに進めることができます。
なお、必須ではありませんが中学校レベルの英語力があるとトラブルシューティング時に役立ちます。

インストールは自己責任のもと行うようにしてください。
このインストールが原因でMacが壊れてしまったとしても、私が責任を負うことはありません。

OpenCore Legacy Patcherとは

今回は、「OpenCore Legacy Patcher」(以下、「OCLP」)というツールを使ってインストールします。
OCLPとは、Hackintosh(Mac以外のハードウェアにmacOSをインストールする行為)でよく用いられる「OpenCore」というブートローダー(厳密にはブートローダーではなくブートマネージャ)と、古いMacで新しいmacOSを正常に動作させるためのパッチセット(「ルートパッチ」と呼びます)が含まれたツールです。
基本的にはほとんどのパッチ作業は自動で行われるため、一部のMacを除き、難しいコマンドを入力する作業は全くありません。



広告


対応機種

Appleによれば、macOS Sonomaに対応したMacは以下のようになっています。
  • MacBook Air (2018)以降
  • MacBook Pro (2018)以降
  • iMac (2019)以降
  • iMac Pro (2017)
  • Mac mini (2018)以降
  • Mac Studio (2022)以降
  • Mac Pro (2019)以降

OCLPを使ってmacOS SonomaをインストールすることができるMacは、上記Macよりも古く、以下の条件を満たしたMacです。
  • 64ビットCPU64ビットファームウェアを搭載
  • macOS 10.13〜macOS 14がインストール済み*
具体的なサポート機種については、こちらの公式ドキュメント(英語)をご覧ください(2008年以降のモデルであればほとんど対応しています)。

また、Metal対応GPU搭載のMac(以下)にインストールすることがおすすめです。
最近のmacOSでは、Metalを使った描画が多く、それらに非対応のMacではうまく表示できない・動かない(Metalを使ったアプリがクラッシュするなど)ことが多く、ストレスになってしまうでしょう。

Metal対応GPUを搭載したMacは以下のようになっています。
  • MacBook (Early 2015)以降
  • MacBook Air (Mid 2012)以降
  • MacBook Pro (Mid 2012)以降
  • iMac (Late 2012)以降
    • または、Metal対応GPUに交換したiMac (Late 2009) 〜 (Late 2011)
  • Mac mini (Late 2012)以降
  • Mac Pro (Late 2013)以降
    • または、Metal対応GPUに交換したMac Pro (Early 2008) 〜 (Mid 2012)
  • Metal対応GPUに交換したXserve (Early 2008)、(Early 2009)

Metal対応GPUは以下のようになっています。
  • Intel Ivy Bridge(HD Graphics 4000)以降
  • NVIDIA Kepler(GeForce GTX 600シリーズなど)以降
  • AMD GCN(Radeon HD 7000シリーズなど)以降

ちなみに、EFIフラッシュしていない(起動画面などを表示できない)GPUに交換したiMac、Mac Pro、XserveでもmacOS Sonomaをインストールすることもできます。

また、HDDではなく、SSDにインストールすることをおすすめします。
HDDが搭載された古いMacをお持ちの方は、SSDにアップグレード(または、USB 3.0接続の外部SSDなどといった高速な外部ディスクにインストール)することを強くおすすめします。


* macOS Sonomaのインストーラーを作成するためには、macOS 10.13以降が必要です。
macOS Ventura以降のインストーラーを作成することはできないものの、アプリケーション自体は、OS X 10.10以降がインストールされていれば実行することができます。
また、Python 3.9以上のバージョンをインストールしていれば、Mac OS X 10.7またはそれ以降のバージョンでもOCLPを実行できます(OCLPのリポジトリ内にある「OpenCore-GUI.command」を実行する必要があります)。


広告


できること

OCLPを使ってインストールしたMacでは、以下の機能が利用可能です。
  • ネイティブOTAアップデート(システム設定からmacOSをアップデートできる)
  • 一部Wi-Fiカード(BCM943224以降のカード)搭載MacでのWPA Wi-Fiとパーソナルホットスポット機能のフルサポート
  • システム整合性保護FileVault 2.im4mセキュアブート・暗号化*
  • macOS SonomaのリカバリーOSセーフモードシングルユーザーモードの起動
  • FeatureUnlock機能による「MacにAirPlay」、「Sidecar」などの利用*(macOS Sonoma対応かつこれらの機能に非対応のネイティブMacでも利用可能**)
  • 非純正ハードウェアにおけるSATAとNVMeの電源管理の強化
  • APFS ROMなどのファームウェアパッチは一切不要
  • Metal対応・非対応GPUにおけるグラフィックスアクセラレーション*

* 一部利用できないMacもあります。

** macOS Sonoma対応Intel MacにOCLPをインストールすることで利用可能となります。
詳細は後述の「ネイティブMacでOCLP」セクションをご覧ください。



広告


インストールの流れ

macOS Sonomaをインストールするときの流れは以下の通りです。
  1. 事前準備
  2. OCLPのダウンロード
  3. OpenCoreのインストール
  4. OpenCore経由でMacを起動する
  5. macOS Sonomaのダウンロード・インストーラーの作成
  6. インストーラーから起動する
  7. macOS Sonomaをインストールする
  8. (ルートパッチを適用する)*
インターネットやディスクの速度などにより変わりますが、スムーズに行けば3〜5時間ほどでインストールできると思います。

macOS Sonomaをインストールする前に、この記事を最後まで一通り読んで流れをつかんだ後、不具合情報をまとめた記事を読んでからインストール作業を始めることを強くおすすめします。

すべての作業は、macOS SonomaをインストールするMac本体で行います。

それでは、順を追って解説していきます。


* 基本的にはインストール時に自動でルートパッチが適用されますが、まれに適用されないままインストールが終わることがあります。
その場合は、手動でルートパッチを適用する必要があります(この作業はとても簡単に行うことができます)。


広告


事前準備

Macのデータをバックアップする

macOS Sonoma(以下、「Sonoma」)をインストールする前に、必要なデータを必ずバックアップしておきましょう。
Apple非公式の方法でインストールするため、データが消えるリスクは非常に高いです。

macOS標準のバックアップ機能である「Time Machine」を使用するのが最も簡単でおすすめです。
OCLPを使ってインストールする場合でも、Time Machineでのバックアップ・復元*を利用することができます。


* OCLPを使ってインストールしたmacOSの場合、そのままでは復元することができないため、復元する前にルートパッチを外す必要があります。
詳細は以下の「バックアップから復元する」セクションをご覧ください。



広告


用意するもの

Sonomaをインストールするにあたり、用意するものは以下の通りです。

必須
  • SonomaをインストールするMac
    別にもう1台のMacがあると、トラブルシューティング時に便利
  • 中身が消えてもいい16GB以上*のUSBメモリ x1
    2本あると便利
  • インターネット回線

オプション(一部のMacでは必須)
  • 有線接続のキーボード・マウスまたはトラックパッド
    すべてのデスクトップMacや、一部のMac**にインストールする際に必要
  • USB 2.0以上のUSBハブ
    一部のMac**にインストールする際に必要

Sonomaに対応したMacをお持ちでなくてもSonomaをインストールすることができます。

注意としては、Bluetoothキーボード・マウスまたはトラックパッドは作業中、一部使用できない可能性があります。
必ず有線接続のキーボード・マウスまたはトラックパッドをご用意ください。


* 最近のmacOSではインストーラーの容量が増加しており、16GBでは容量が足りず、失敗してしまうことがあります。
インストーラーの作成がうまくいかない場合は32GB以上のUSBメモリでお試しください。

** 以下の機種にSonomaをインストールする場合、ルートパッチを適用するまで(インストーラーやリカバリー領域から起動している場合など)は、内蔵キーボード・トラックパッドや内蔵のUSBポートに接続したキーボード・マウスまたはトラックパッドを使用することができません。
  • MacBook (13-inch, Mid 2010)またはそれ以前
  • MacBook Air (11-inch / 13-inch, Late 2010)またはそれ以前
  • MacBook Pro (13-inch, Mid 2010)またはそれ以前
    • MacBook Pro (15-inch / 17-inch, Mid 2010)を除く
  • iMac (21.5-inch / 27-inch, Late 2009)またはそれ以前
    • iMac (27-inch, Late 2009)のCore i5 / i7モデルを除く
  • Mac mini (Mid 2010)またはそれ以前
  • Mac Pro (Mid 2012)またはそれ以前
  • Xserve (Early 2008)、(Early 2009)
そのため、内蔵のUSBポートにUSB 2.0以上のUSBハブを接続し、そのUSBハブにキーボード・マウスまたはトラックパッドを接続することで、使用することができるようになります。
また、OSインストール後にルートパッチを適用することで、内蔵キーボード・トラックパッドや内蔵のUSBポートに接続したキーボード・マウスまたはトラックパッドが動作するようになります。



広告


USBメモリの準備

用意したUSBメモリのフォーマットを行います。
ディスクユーティリティを開き、ウィンドウ左上の「表示」をクリックして「すべてのデバイスを表示」を選択します。

サイドバーからUSBメモリのディスク(機種名が書かれているところ)をクリックしたら、右上の「消去」をクリックします。

用意したすべてのUSBメモリを以下の設定でフォーマットしてください。
  • 名前: 「USB」などの短くてわかりやすいもの
    (後で自動的に名前が変更されるので、ここは何でも構いません)
  • フォーマット: Mac OS拡張(ジャーナリング)
  • 方式: GUIDパーティションマップ
その後、「消去」をクリックします。

注意: 「消去」をクリックすると、USBメモリ内のデータが全て消去されます。

消去が完了したらUSBメモリの準備は完了です。
USBメモリはこのまま接続しておいてください(2本以上用意した場合は1本だけ接続しておいてください)。


広告


Macのファームウェアを最新にアップデートする

Sonomaをインストールする前に、Macのファームウェアが最新かどうかチェックしましょう。
ファームウェアが古いと、Sonomaのインストールに失敗する可能性があります。

ファームウェアが最新かどうかを確認するには「SilentKnight」をダウンロード(サイト内の赤いリンクからダウンロードできます)・実行し、「Need to update EFI firmware.」(EFIファームウェアのアップデートが必要です。)という表記があるかどうかを見ます。
この表記があれば、ファームウェアが古いため、アップデートする必要があります。

EFI firmware appears up to date.」(EFIファームウェアは最新のようです。)という表記であれば、ファームウェアが最新のため、次のセクションへ進んでください。

ファームウェアをアップデートするには、何度かNVRAMリセットを行った後、そのMacがインストールできる最新のバージョンまでアップデートします。
すでにOCLPを使ってそれよりも新しいバージョンを実行している場合は、別のドライブまたはボリュームにOpenCoreを経由せずにインストール・アップデートしてください。

例えば、MacBook Pro (Mid 2012)の場合、最新バージョンはmacOS 10.15.7なので、そのバージョンまでアップデートします。
その後、もう一度アップデートを確認し、インストールできるアップデートがないことを確認します。
セキュリティアップデートがある場合は、それもインストールします。

アップデート中、どこかのタイミングでビープ音が鳴れば、ファームウェアがアップデートされます(2012年の一部のMacや、2013年以降のMacではビープ音が鳴らないので、アップデート後にSilentKnightで確認してください)。

ファームウェアをアップデートする際、かなり古いバージョンのmacOS(Mac OS X Lionなど)がインストールされている場合、最新バージョンにする前に、間のバージョン(macOS Sierraなど)をいくつか挟まなければインストールできない場合があります。

最新バージョンにアップデートした後でもファームウェアが古いままの場合、そのMacにインストールできる最新バージョンのUSBインストーラーを作成した後、USBインストーラーから上書きインストールを行うことで、ファームウェアがアップグレードされます。

ファームウェアが最新になったことを確認したら、次のステップに進みます。



広告


任意: 現在のOSのインストーラーを作成する

Sonomaインストール後に元のOSに戻したくなった時や、Sonomaのインストールに失敗した時などに備えて、現在インストールしているOSのインストーラーを作成しておくことをおすすめします。
この作業を行う場合は、先ほど用意したUSBメモリに加え、16GB以上のUSBメモリがもう一本必要です(1本の32GB以上のUSBメモリをパーティションで分けることも可能ですが、詳細は割愛します)。

最初に、現在使用中のOSをダウンロードする必要があります。
以下の記事で、ダウンロード方法を紹介していますので、対象のバージョンの記事を選び、ダウンロードしてください。
これよりも古いバージョンは、こちらのAppleの記事からダウンロードできます。

また、インストーラーのダウンロードに関する詳しい情報は以下の記事で解説しているため、ぜひご覧ください。

ダウンロードしたら、以下の記事を参考にして、用意したUSBメモリにインストーラーを作成してください。

作成したUSBメモリはSonomaのインストールでは使わないので、元のOSに戻す時まではしまっておいてください(USBメモリを2本以上用意した場合は、現在作成したものを取り外したら、もう1本のUSBメモリを接続しておいてください)。

これで準備は整いました。

広告


OCLPのセットアップ

OCLPをダウンロードする

まずは、こちらからOCLPの最新版をダウンロードします。
アクセスすると、少し下に「Assets」と書かれた項目があり、その中に「OpenCore-Patcher-GUI.app.zip」という表記があるので、そこをクリックすることでダウンロードできます。
ダウンロードしたら、(必要に応じてZIPファイルを解凍し、)「OpenCore-Patcher」アプリ(以下、「OCLP App」)を開きます。

OpenCoreをインストールする

OCLP Appを開くと、このような画面が表示されます。
Sonomaを実行するためには、OpenCoreをインストールする必要があるため、「Build and Install OpenCore」をクリックしてOpenCoreをインストールしましょう。

自動的にOpenCoreのビルドが始まります。
OpenCoreのビルドが終わるとこのようなウィンドウが表示されるので、「Install to disk」をクリックして、ディスクにOpenCoreをインストールします。

次に、OpenCoreをインストールするディスク(内蔵ディスク)を選択します。
特に理由がなければ、メインで使用している内蔵ディスクにインストールすることをおすすめします。
目的のディスクが表示されない場合は、「Search for disks again」をクリックしてディスク情報を更新することで表示される可能性があります。

過去にOCLPを使っていて、現在もOpenCoreから起動している場合、現在起動中のディスクが青色で表示されるので、それを選ぶことで、すでにインストールされているOpenCoreをアップデートできます(この画像では、すでにインストールされているOpenCoreを経由して起動しているため、青くなっています)。

なお、複数のディスクを搭載したMacの場合、すべてのディスクにOpenCoreをインストールする必要はありません。
1つのディスクにのみOpenCoreをインストールしてください(2つ以上のディスクにインストールしてしまうと、後にどれを選択して良いか分からなくなってしまいます)。

広告


OpenCoreをインストールするEFIパーティションを選択します。
通常、1つだけしか表示されないはずなので、それを選択してください。

EFIパーティションをマウントするために、管理者パスワードを入力します。

OpenCoreのインストールが始まります、インストールは数秒ほどで終わります。
この表示が出ればOpenCoreのインストールは完了です。

しかし、OpenCoreをインストールしただけではまだSonomaを実行することはできないので、次は、MacをOpenCore経由で起動する必要があります。
Reboot」をクリックして、Macを再起動します。

すでにOpenCoreから起動していてアップデートした場合は、そのまま再起動すればアップデートされますので、再起動したら次のセクションを飛ばし、「Sonomaを準備する」セクションに進んでください。



広告


OpenCore経由でMacを起動する

Macを再起動するときに、Optionキーを押しっぱなしにしておき、スタートアップマネージャー(起動ディスク選択画面)*を起動させます**。スタートアップマネージャーが起動したらOptionキーを離します。

OCLPのアイコンが表示されている「EFI Boot」を選んだら、Controlキーを押しながらReturnキーを押すか、回転する矢印アイコンをクリックし、OpenCoreから起動します***。

すると、OpenCoreのブートピッカー(スタートアップマネージャーのようなもの)が表示されるので、5秒間待つか、起動ディスクを選び、Returnキーを押します。
これで、OpenCoreを経由してmacOSを起動させることができました。

以後、(起動ディスクを変更しない限り)Macの起動時に自動でOpenCore経由で起動するようになるため、この操作を繰り返す必要はありません。

また、OpenCoreのブートピッカーがスタートアップマネージャーの代わりとなるため、特に理由がなければ、他のOSを起動する場合もスタートアップマネージャーを立ち上げる必要はありません。

OpenCore経由で起動できたら、次はSonomaをダウンロードし、インストーラーを作成します。


ネイティブMacでOCLPを行った方はここで作業は終了です。お疲れ様でした。


* スタートアップマネージャーの画面は、Macの機種によって異なります。

こちらは一部の2012年のMacまたはそれ以前のMacに表示されるスタートアップマネージャーです(この記事では、わかりやすいようにこちらの画面をベースに解説しています)。
明るいグレーの背景になっているのが特徴です。

内蔵ディスクのアイコンは、OS X Mavericksまたはそれ以前のバージョンのmacOSで使用されていた、光沢感のある立体的なアイコンが使用されています。

こちらは、一部の2012年以降のMacと2013年以降のMacに表示されるスタートアップマネージャーです(古いファームウェア)。
それ以前のMacのスタートアップマネージャーと比べて、黒い背景になっているのが特徴です。

内蔵ディスクのアイコンは、OS X Yosemiteリリース以降に配信されたファームウェアをインストールしているかどうかで異なります(インストールしている場合は、OS X Yosemite〜macOS Catalinaで使用されていたフラットなアイコン、インストールしていない場合は、上記と同じ光沢感のある立体的なアイコン。どちらもファームウェアが古いため、アップデートする必要があります)。

こちらは、一部の2012年以降のMacと2013年以降のMacに表示されるスタートアップマネージャーですが、先ほどとは違い、macOS Big Surリリース以降に配信されたファームウェアをインストールしているとこちらの画面が表示されます。

起動ディスクのアイコンがBig Sur以降のアイコンに変わり、起動ディスクアイコンの下にある矢印アイコンが細く、下側のWi-Fiアイコンのバーの数が3本になっているのが特徴です。
また、起動音が最新のMacと同じ音に変わっています。

こちらはOpenCoreのブートピッカーです。
起動ディスクアイコンにOSのアイコンが表示されているのが特徴です。
また、Apple Silicon Macでの起動オプションのように、画面の下側に再起動ボタンとシステム終了ボタンが表示されているのも特徴です。


** EFIフラッシュしていないGPUに交換したiMac、Mac Pro、Xserveの場合は、起動画面やスタートアップマネージャーなどを表示することができないため、別の方法を使って、OpenCore経由で起動させる必要があります。
次の「OpenCore経由でMacを起動する(GPU換装済みMac向け)」セクションをご覧ください。


*** 起動ディスクを選ぶ際、Controlキーを押している間は上向きの矢印が回転する矢印に変わり、この状態で起動する(Control + Returnキーを押すか、矢印アイコンをクリックする)ことで、選択した起動ディスクをデフォルトの起動ディスクに設定することができます。
そのため、次回起動時にここで設定した起動ディスクから起動するようになります。
この機能はスタートアップマネージャーだけでなく、OpenCoreのブートピッカーでも利用可能です。



広告


OpenCore経由でMacを起動する(GPU換装済みMac向け)

EFIフラッシュしていないGPUに交換したMac
の場合、起動画面が表示されず、Optionキーを押しながら起動したとしても、スタートアップマネージャーが起動しません。
そのため、通常とは別の方法を使ってMacをOpenCore経由で起動させます。

まずはMacをリカバリー領域(macOS復旧)から起動する必要があります。

Macを再起動するときに、Command + Rキーを押しっぱなしにしておき、macOS復旧が起動するのを祈りながら待ちます。

Command + Rキーを押しっぱなしにしてもmacOS復旧が起動しない場合は、「ターミナル」アプリケーション(デフォルトでは「アプリケーション」フォルダ内の「ユーティリティ」フォルダの中に入っています)を開き、以下のコマンドを実行してMacを再起動してください(ページ幅の関係で改行されているように見える場合がありますが、以下のコマンドはすべて一行ですのでご注意ください)。

sudo nvram "recovery-boot-mode=unused" && sudo reboot recovery

これで、macOS復旧が起動します(再起動しても通常起動してしまう場合は、入力ミスを確認してください。スマート引用符機能などにより、稀にダブルクォーテーションの記号が変わってしまう場合があります)。

画像: OpenCore Legacy Patcher
macOS復旧が起動したら、メニューバーの「ユーティリティ」内にある「ターミナル」をクリックしてターミナルを起動し、以下のコマンドを実行してディスク一覧を表示します。

diskutil list

Macに接続されたディスクやパーティションの一覧が表示されるので、OpenCoreがインストールされているEFIパーティションを探し、右側の「IDENTIFIER」のところにあるディスク番号(「diskXs1」のようなもの)を確認してください。

画像: OpenCore Legacy Patcher
ディスク番号を確認したら、以下のコマンドを入力してEFIパーティションをマウントします。

diskutil mount diskXs1

X」のところを、確認したディスク番号に変更してください。
Volume EFI on diskXs1 mounted」と表示されれば、正常にEFIパーティションがマウントされています。

画像: OpenCore Legacy Patcher
次に、以下のコマンドを入力して、起動ディスクをOpenCoreに設定します。

bless --mount /Volumes/EFI --setBoot --file /Volumes/EFI/System/Library/CoreServices/boot.efi

このコマンドが正しく実行されると、何も出力されることなくコマンドが終了します。
何か文字列が表示された場合はコマンドが正常に実行されていないため、入力ミス(ハイフン2つを1つしか入力していないなど)を確認してください。

コマンドの実行が終わったら、Macを再起動します。

操作が成功すると、Macの起動時にOpenCoreのブートピッカーおよびmacOSの起動画面が表示されるようになり、OpenCoreを経由してmacOSを起動させることができました。

NVRAMリセットなどで起動ディスクを変更した・された場合は、もう一度この操作を繰り返す必要があります。

OpenCore経由で起動できたら、次はSonomaをダウンロードし、インストーラーを作成します。



広告


GPUを換装したMacでブートピッカーとmacOSの起動画面が表示されない場合

AMDのGPU、またはKepler世代のNVIDIA GPUを使っている場合、上記手順を行ってもOpenCoreのブートピッカーおよびmacOSの起動画面が表示されないことがあります。
その場合はOCLP Appの設定を変更する必要があります(上記手順で正常に動作する場合は、この手順を行う必要はありません)。

OCLP Appで「Settings」の「Advanced」タブを開きます。
AMDのGPUの場合は「AMD GOP Injection」に、NVIDIA Kepler世代のGPUの場合は「Nvidia Kepler GOP Injection」にチェックを入れた後に、「Return」をクリックしてメインメニューに戻り、OpenCoreをインストールし、Macを再起動してください(先程のコマンドによりすでにOpenCore経由で起動するように設定されているため、上記手順を繰り返す必要はありません)。

これで、Macの起動時にOpenCoreのブートピッカーおよびmacOSの起動画面が表示されるようになります。



広告


Sonomaを準備する

Sonomaをダウンロードする

Sonomaのダウンロード・インストーラーの作成を行うために、OCLP Appを開き、「Create macOS Installer」をクリックします。

この画面が表示されたら、「Download macOS Installer」をクリックします。

現在ダウンロード可能な最新バージョンのインストーラーが表示されるので、「macOS 14.X Sonoma (XXXXX)」と書かれたものを選択し、「Download」をクリックします。
特に理由がなければ、バージョンはできるだけ新しいものをインストールするのがおすすめです。
古いバージョンをダウンロードしたい場合は、「Show Older/Beta Versions」をクリックするとダウンロード可能なすべてのバージョンが表示されます(ベータ版も表示されますが、ベータ版のインストールはおすすめしません)。

広告


Sonomaのダウンロードが始まります。
しばらく時間がかかるので、ダウンロードが終わるまでしばらく待ちます。

ダウンロードが終わると、ダウンロードしたインストーラーが正しいものかどうかを確認するための検証作業が始まります。
こちらも少し時間がかかるので、しばらく待ちます。

インストーラーの検証作業が終わると、ダウンロードしたインストーラーを展開・保存するために、管理者パスワードを入力します。

インストーラーの展開・保存が終わると、このような画面が表示されます。
保存したインストーラーを使ってmacOSインストーラーを作成するか聞かれているため、「Yes」をクリックして、インストーラーをUSBメモリに書き込みます。


広告


Sonomaのインストーラーを作成する

アプリケーションフォルダに入っているインストーラーが表示されているので、先ほどダウンロードした「Install macOS Sonoma: 14.X (XXXXX)」を選択します。

-----

注意: 記事の最終更新時点での最新バージョン(OCLP 1.3.0)では、アプリケーションフォルダに入っているインストーラーのバージョンにかかわらず、「14.1 (23B81)」と表示されてしまうバグがあります。
これは表示上の問題であり、実際に14.1のインストーラーが作成されてしまうわけではありませんのでご安心下さい(ここで作成したインストーラーを使って、アプリケーションフォルダに入っているバージョンのmacOSがインストールされることを確認済みです)。

-----

接続されているUSBメモリが表示されるので、使用するものを選択します。

選択したUSBメモリを消去しても問題ないか聞かれるため、問題なければ「Yes」をクリックします。

USBメモリのフォーマットとインストーラーの作成をするために、管理者パスワードを入力します。

インストーラーの作成が始まるので、完了するまで待ちます。
USBメモリの速度によっては30分以上かかる場合があります。

インストーラーの作成が完了するとこのような画面が表示されます。
OpenCoreを、現在作成したディスク(USBメモリ)にインストールするか聞かれているため、「Yes」をクリックします。
これにより、内蔵ディスクにインストールしたOpenCoreから起動できなくなってしまったり、誤って内蔵ディスク全体を消去してしまったりした場合に、USBメモリにインストールしたOpenCoreから起動してリカバリーすることができるようになります。

先ほどの「OpenCoreをインストールする」を参考に、インストール先をUSBメモリに指定してください。
最後の「Reboot to apply?」の画面では「Ignore」をクリックして作業を終了します(USBメモリにインストールしたOpenCoreから起動する必要はありません)。そのままアプリケーションは終了してしまって構いません。

これで、Sonomaのインストーラー作成と、リカバリー用のOpenCoreのインストールが完了しました。
次はいよいよSonomaのインストール作業に入ります。


注意: ここで作成したインストーラーに含まれるOpenCoreは、インストーラーを作成したMac用に最適化されているため、他のMacのリカバリーやアップグレードには使用することができません。

USBメモリ内のインストーラー単体では問題なく使用できますが、USBメモリに入っているOpenCoreから起動できなかったり、一部機能が使用できなくなったりする場合があります。

また、USBメモリ内のOpenCoreを経由して問題なくインストールできたとしても、後々大きな不具合が発生したり、パッチの適用ができなかったりすることもあり得るため、他のMacで、USBメモリ内のOpenCoreを経由したインストールは行わないでください。

他のMacをリカバリーする場合は、リカバリーしたいMacでOpenCoreをインストールするか、別のMacを使って、OCLP Appの設定でリカバリーしたいMacの機種IDに変更後、USBメモリにOpenCoreをインストールする必要があります(OCLP Appの設定については、「OpenCoreのカスタマイズ」セクションをご覧ください)。



広告



Sonomaをインストールする

Sonomaのインストーラーから起動する

Macを再起動し、OpenCoreのブートピッカーが表示されたら左右キーかマウスカーソルで「Install macOS Sonoma」を選択し、Returnキーを押すか、上向きの矢印をクリックします。

しばらくすると、macOS復旧が起動します。
既存のデータを残してアップデート・アップグレードする場合は「macOS Sonomaインストール」(または「macOS Sonomaを再インストール」)をダブルクリックするか、選択してから「続ける」をクリックします。

既存のデータを消去してクリーンインストールする場合は「ディスクユーティリティ」をダブルクリック(または、選択してから「続ける」をクリック)して、ディスクユーティリティを開きます。
次に、サイドバーからインストール先ディスクのボリューム*を消去したら、ディスクユーティリティを閉じます。
その後、「macOS Sonomaインストール」(または「macOS Sonomaを再インストール」)をダブルクリック(または、選択してから「続ける」をクリック)します。

ちなみにクリーンインストールする場合、既存のデータを消去するのではなく、新しいAPFSボリュームを追加し、そこにインストールすることを強くおすすめします。
既存の環境を残しておくことで、OSが起動しなくなった場合などに既存の環境から起動し、リカバリーしやすくなります。


* ボリュームではなくディスク(ディスクの型番名や製品名が書かれているところ)を消去してしまうと、OpenCoreがインストールされているEFIボリュームごと消去されてしまうため、再起動後にMacが起動しなくなってしまいます。
そのため、必ずディスクではなくボリュームを消去するようにしてください。
誤ってディスク全体を消去してしまった場合は、USBメモリにインストールされているOpenCoreから起動し、以下の手順からOSのインストールを進めます。
インストールが完了したら、内蔵ディスクにOpenCoreをインストールし、そこから起動するようにしてください。


広告


Sonomaをインストールする

Sonomaのインストール画面が表示されるので、「続ける」をクリックします。

macOSのライセンスに同意後、Sonomaのインストール先を選択する画面が表示されるので、インストール先のディスクをクリックして「続ける」をクリックします。

インストールするための準備が始まります。準備が終わったら(おそらく「残り12分」前後のところで)Macが再起動し、インストールが始まります。
途中、何度か再起動しますが完全に終わるまでは何も触らないようにしてください(HDDなど、速度が遅いディスクを搭載している場合は数時間かかることがあります)。

準備が終わってMacが再起動したらインストールが始まるはずですが、もしも再起動後にインストールが始まらず、macOS復旧が起動してしまった場合は、左上のAppleメニューから再起動した後、OpenCoreのブートピッカーから「macOS Installer」を選択して起動してください。
そうすることで、インストールが始まります(インストール中の再起動後でも、同じようにUSBメモリから起動してしまう場合は、インストールが完全に終わるまでこの手順を繰り返してください)。

インストールが終わり、Macが無事に起動すると、アップグレードを行った場合は「解析」の画面が、クリーンインストールを行った場合は言語設定の画面が表示されます。

これで、インストール作業は完全に終了です。動作に必要なパッチはインストール完了時点で自動でインストールされているため、パッチを当てる作業も不要*です。お疲れ様でした。

インストールに使ったUSBメモリはここで外してしまって構いません。

次のセクションからは、Sonomaのメンテナンスや、トラブルシューティングなどについて解説します。


* まれに、ルートパッチが適用されずにインストールが終わる場合があります。その場合は、設定が完了したら手動でパッチをインストールする必要があります。
ルートパッチのインストール方法は、「Sonomaをアップデートする」セクションをご覧ください。

広告


Sonomaのメンテナンス

OCLPをアップデートする

OCLPのアップデートがある場合、OCLP Appを開くとこのような画面が表示されます。
最新バージョンをダウンロードしてインストールする場合は、「Download and Install」をクリックします。
このアップデートを無視する場合は「Dismiss」を、GitHubのページを開く場合は「View on GitHub」をクリックします。

「Download and Install」をクリックすると、最新バージョンのOCLPのダウンロードが始まります。

ダウンロードが終わると、アップデートをインストールするために、管理者パスワードを入力します。

アップデートが完了するとこのようなウインドウが表示されます。
古いプロセスは5秒後に閉じ、最新バージョンのOCLP Appが自動的に起動します。

アップデートされたOCLP Appが起動すると、OpenCoreとルートパッチをアップデートするか聞かれるため、アップデートする場合は「Yes」をクリックします。

OpenCoreの設定を変更する必要がある場合は、「No」をクリックし、設定変更後に手動でOpenCoreとルートバッチをアップデートしてください(OpenCoreのインストールは「OpenCoreをインストールする」セクションを参考に、ルートパッチの適用は「Sonomaをアップデートする」セクションを参考に、作業を行ってください)。

「Yes」をクリックした場合、OpenCoreのインストール画面が表示されるので、「OpenCoreをインストールする」セクションを参考に、OpenCoreをインストールします。

OpenCoreのインストールが終わると、ルートパッチをアップデートするか聞かれるため、アップデートする場合は「Yes」をクリックします。

ルートパッチの適用画面が表示されるので、「Start Root Patching」をクリック後、OCLP Appを管理者権限で開き直すか聞かれるため「Yes」をクリックし、管理者パスワードを入力すると、ルートパッチの適用が始まります。

しばらくすると、ルートパッチの適用が始まります。

ルートパッチの適用が終わると、「Reboot to apply?」の画面が表示されるので、「Reboot」をクリックして、Macを再起動します。

Macが起動したら、ルートパッチの適用は完了です。

Sonomaをアップデートする

Sonomaをアップデートするには、USBメモリに最新バージョンのインストーラーを作成し、上書きインストールする(少し面倒ですが、ルートパッチはリセットされません)か、システム設定の「一般」<「ソフトウェアアップデート」から通常通りアップデートをダウンロードし、インストール(簡単ですが、ルートパッチはリセットされます)します。

リカバリー用としてインストーラーを再利用できるため、USBメモリにインストーラーを作成し、インストールするのがおすすめです。

-----

注意: macOSをアップデートする前に、先にOCLPをアップデートすることを強くおすすめします(アップデート方法は、上記の「OCLPをアップデートする」セクションをご覧ください)。
OSの変更により、古いバージョンのOCLPではうまく起動できなくなる可能性があり、最新バージョンのOCLPではその問題が修正されている可能性があるためです。
また、アップデートに関して重大な不具合がある場合は以下の記事に追記しますので、アップデート前にこちらを確認しておくことをおすすめします。

-----

システム設定からアップデートをダウンロードする際は、12GB近くあるフルインストーラーがダウンロードされるため、ダウンロードに時間がかかります。

USBメモリから上書きインストールする場合は、上記で紹介した手順(「Sonomaを準備する」〜)を参考にインストールを行ってください。
以下は、システム設定からアップデートした場合の方法について紹介します。

以下の機種では、アップデートをダウンロード中、アップデート後のルートパッチ適用に必要なKDK(Kernel Debug Kit)の事前ダウンロードが始まります。
  • AMDのdGPUを搭載したMacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2015)
    機種ID: MacBookPro11,5
  • AMDのMetal対応GPUに交換したiMac (Late 2009) 〜 (Late 2011)
    機種ID: iMac10,1、11,X、12,X
  • AMDのdGPUを搭載したiMac (5K, Late 2014) 〜 (4K / 5K, Late 2015)
    機種ID: iMac15,1、16,2 (4K)、17,1
  • AMDのMetal対応GPUに交換したMac Pro (Early 2008) 〜 (Late 2013)
    機種iD: MacPro3,1〜6,1
  • AMDのMetal対応GPUに交換したXserve (Early 2008)、(Early 2009)
    機種iD: Xserve2,1、3,1
何かウィンドウが表示された場合は「OK」をクリックします。

Macが再起動され、アップデートのインストールが始まるので、終わるまでしばらく待ちます。
システム設定からアップデートを行った場合、アップデート中にルートパッチがリセットされてしまうため、CPUに負荷がかかります。
Macの機種によってはかなり発熱し、ファンが全開で回転する可能性がありますが、正常な動作ですのでご安心ください。


広告


アップデートが終わりMacが起動すると、グラフィックスパッチが必要なMacでは動作がかなり遅くなりますが、画面に表示されているウィンドウからルートパッチを再インストールすることで、アップデート前のようにスムーズに動作するようになります。
ルートパッチを再インストールするには、「OK」をクリックします。

なお、アップデート後にこのウィンドウが表示されなかった場合(または「キャンセル」をクリックしてしまった場合)は、OCLP Appを開き、「Post-Install Root Patch」内の「Start Root Patching」をクリックして、手動でルートパッチのインストールを行ってください(OCLP Appを管理者権限で開き直すか聞かれたら「Yes」をクリックする)。

管理者パスワードの入力を求められたら、管理者パスワードを入力します。

しばらくすると、ルートパッチの適用が始まります。

途中、「システム機能拡張がアップデートされました」という画面が表示される場合がありますが、「OK」をクリックして閉じます(「システム設定を開く」をクリックしても、変更できる設定は何もありません)。

ルートパッチの適用が終わると、「Reboot to apply?」の画面が表示されるので、「Reboot」をクリックして、Macを再起動します。

Macが起動したら、ルートパッチの適用は完了です。


広告


Sonomaのリカバリーなどから起動する

OCLPを使用している場合、Command + Rキーを押しながら起動しても、リカバリー領域にアクセスすることができません(OpenCoreを経由しないため、起動できない)。
そのため、リカバリー領域から起動するためには、OpenCoreのブートピッカーでスペースキーを押すと、隠れていたリカバリードライブ(「Recovery 14.X (dmg)」)が表示され、それを選んで起動することで、リカバリー領域(macOS復旧)から起動することができるようになります。
なお、リカバリー領域にはルートパッチが適用されないため、Wi-Fiなどが使用できない場合があります。
Wi-Fiが使用できず、OSの再インストールができない場合はイーサネット接続を使用する必要があります。

また、ここからシェル(「OpenShell.efi」)を開いたり、NVRAMをリセット(「Reset NVRAM」)したりすることもできます。
ここで行うことができるNVRAMリセットは、起動時のキーコンビネーションを使って行うリセットとは異なり、起動ディスクやシステム整合性保護などの設定がリセットされることがないため、(特に、GPUを交換したMacにおいて)安全なリセットを行うことができます。

セーフモードで起動する場合は、ブートピッカーが表示されたら、Shiftキーを押しっぱなしにして5秒間待ちます。
うまくセーフモードにならない場合は、ブートピッカーが表示されたら、Shift + Returnキーを押す(またはShiftキーを押しながら上矢印アイコンをクリックする)ことでセーフモードになるはずです。

シングルユーザーモードで起動する場合は、ブートピッカーが表示されたら、Command + Sキーを押しっぱなしにして5秒間待ちます。
こちらもうまくいかない場合は、セーフモードの時と同じように、Command + Sキーを押しながらReturnキーを押すか、上矢印アイコンをクリックしてください。

verboseモードなど、その他のキーコンビネーションも同様の方法で使用できる場合があります。


広告


バックアップから復元する

OCLPを使ってインストールしたmacOSでも、Time Machineバックアップを利用することができます。
バックアップは通常通り行うことができますが、バックアップから復元する際には、一旦ルートバッチを外してから復元を行わないと、起動画面とプログレスバーが表示されたままOSが起動しなくなってしまいます。

バックアップから復元する際は、以下の手順に従ってください。
  1. まずは初期設定を完了させます。
    初期設定中の復元画面では復元しないで進めてください。
    ここで復元してしまうと、OSが起動しなくなってしまいます。
  2. OCLP Appを開き、「Post-Install Root Patch」から「Revert Root Patches」を実行します。
    すると、ルートパッチの解除作業が始まります。
  3. 作業が終了したら、Macを再起動します。
    ルートパッチが適用されていない状態でOSが起動するため、一部の機能が使用できず、動作もかなり遅くなっていますが、正常です。
    しばらくしてルートパッチの適用を促すウィンドウが表示された場合は、「キャンセル」をクリックして閉じます。
  4. 移行アシスタント」アプリケーション(デフォルトでは「アプリケーション」フォルダ内の「ユーティリティ」フォルダの中に入っています)を開き、復元したいバックアップから復元します。
    バックアップからの復元にはしばらく時間がかかります。
  5. バックアップの復元が完了したらルートパッチを適用します。
    ルートパッチの適用を促すウィンドウが表示されている場合は、「OK」をクリックし、画面の指示に従ってルートパッチを適用します。
    ウィンドウが表示されていない場合はOCLP Appを開き、「Post-Install Root Patch」内の「Start Root Patching」を実行します。
    すると、ルートパッチの適用作業が始まります。
  6. 作業が終了したら、Macを再起動します。
うまく起動すれば、バックアップからの復元作業は終了です。
お疲れ様でした。


どうしても初期設定中にバックアップから復元したい場合は、OCLP Appを使わずにSonomaのUSBインストーラーを作成(方法はこちら)し、インストールします。
このようにすることで、インストール後にルートパッチが適用されないため、初期設定中にバックアップから復元することができます。
復元が完了したら、ルートパッチを適用すれば問題ありません。ルートパッチのインストール方法は、「Sonomaをアップデートする」セクションをご覧ください。



広告


ネイティブMacでOCLP

OCLPに含まれるFeatureUnlock機能を使えば、Sonomaに対応していて、「MacにAirPlay」や「Sidecar」、「NightShift」、「ユニバーサルコントロール」、「連携カメラ」に対応していないIntel Macでこれらの機能を有効にすることができます。

Sonomaに対応しているMacは、ほぼすべてのモデルでこれらの機能に対応していますが、以下のMacでは次の機能が使えません。
  • Mac mini (2018)
    • MacにAirPlay
FeatureUnlock機能を使えば、上記Macで上記機能に対応することができます。

また、すべてのSonoma対応Intel Macで、Sidecarに対応していない以下のiPadへのSidecarを行うことができるようになります。
  • iPad Air (第1世代)
  • iPad Air 2
  • iPad mini 2
  • iPad mini 3
  • iPad mini 4
  • iPad (第5世代)

まずは、「OCLPをダウンロードする」セクションを読み、最新版のOCLPをダウンロードします。

しかし、OCLP Appを開いてもそのままではインストールすることができません。
ネイティブMacにOCLPをインストールできるようにするため、設定を変更する必要があります。
設定を変更するには「Settings」をクリックします。

広告


設定画面を開いたら、「App」タブ内の「Allow native models」にチェックを入れます。

このオプションは、Sonoma非対応のMacでSonomaをインストールしたMacの場合はすでにFeatureUnlockが有効になっているので、「Allow native models」をオンにしないようにしてください。
これをオンにしてしまうと、Sonomaを起動することができなくなってしまいます。

操作しているMacがSonomaに対応したMac(ネイティブMac)であることを確認したら、「Yes」をクリックして、オンにします。
オンにしたら、「Return」をクリックして、メインメニューに戻ります。

メインメニューに戻るとOpenCoreがインストールできるようになっているので、「OpenCoreをインストールする」セクションを読み、インストールしてください。

OpenCoreのインストールが完了し、OpenCore経由でMacを起動することができたら作業は終了です。
お疲れ様でした。


広告


OpenCoreのカスタマイズ

ここでは、OCLP Appの「Settings」内で変更できる設定について解説します。
ここで設定を変更した後は、OCLP Appを終了する前に「Build and Install OpenCore」をもう一度実行して設定を適用する必要があります。

設定可能な項目は、記事の最終更新時点で最新バージョンである、OCLP 1.4.3に基づいています。

注意

設定を変更する際、その設定の変更がどのような影響を及ぼすかについて理解している場合のみ設定を変更するようにしてください。
正しくない設定を適用してしまった場合、OSが起動できなくなってしまう可能性があります。そのため、デフォルトの設定でOpenCoreをUSBメモリにもインストールしておくことをおすすめします。

なお、OCLP Appでは現在の設定状態を表示することができません(SIP設定を除く)。
OCLP Appを開くたびにデフォルトの設定が選択されてしまうため、設定を変更せずにOCLPをアップデートしたり、再インストールしたりした場合は設定がデフォルトに戻ってしまいます。そのため、毎回、設定の変更を忘れないようにしてください。

設定の変更が必要ない場合は、デフォルトのまま使用することを強くおすすめします。

共通設定

設定画面の最も上にある「Target Model」は、インストール先のMacの機種IDを設定します。
デフォルトでは「Host Model」が選択されていますが、これは、現在OCLP Appを起動しているMacの機種が設定されています。

インストール先のMacで作業をしている場合はこの設定を変更する必要はありませんが、他のMacにOpenCoreをインストールする場合などは、ここの設定を、インストールしたい他のMacの機種に設定してください。

例:iMac (Retina 5K, 27-inch, 2020)を使って、起動しなくなってしまいリカバリーを必要としているMacBook Pro (15-inch, Mid 2012)をリカバリーするために、OpenCoreをUSBメモリにインストールしたいとき...
  1. iMac (Retina 5K, 27-inch, 2020)にUSBメモリを接続し、OCLP Appを開く。
  2. Settings」を開き、「Target Model」を、MacBook Pro (15-inch, Mid 2012)の機種IDである「MacBookPro9,1」に変更し、「Return」をクリックする。
  3. USBメモリにOpenCoreをインストールする。



広告


「Build」タブ

General
FireWire Booting
チェックを入れると、FireWireで接続されたドライブからmacOSを起動することができるようになります。

XHCI Booting
チェックを入れると、ネイティブサポートされていないシステムに搭載されたUSB 3.0拡張カード(に接続されたドライブなど)からmacOSを起動することができるようになります。

NVMe Booting
チェックを入れると、ネイティブサポートされていないシステムに搭載されたNVMeドライブからmacOSを起動することができるようになります。
NVMeドライブにインストールされたOpenCoreを起動するためには、ファームウェアがこの機能をサポートしている必要があります。

OpenCore Vaulting
改ざんや破損を防ぐために、OpenCoreにデジタル署名を行います。

Show OpenCore Boot Picker
Macの起動時にブートピッカーが表示されるかどうかを設定することができます。
無効化した場合、Escキーを押しながら起動するとブートピッカーを表示することができます。

Boot Picker Timeout
ブートピッカーが表示されてから、最初に選択されている項目から起動するまでの時間(秒)を設定することができます。
ここの数字を「0」にすることで、ブートピッカーから自動で先に進まなくなります(ブートピッカーを表示させたままにできます)。

Debug
Verbose
チェックを入れると、OSの起動時に起動プロセスを表示することができるようになります。

Kext Debugging
チェックを入れると、Kext(カーネル機能拡張)のDEBUG機能を使用し、追加のカーネルロギングを有効化します。

OpenCore Debugging
チェックを入れると、OpenCoreのDEBUG機能を使用し、追加のロギングを有効化します。



広告


「Extras」タブ

General (Continued)
Wake on WLAN
チェックを入れると、Wi-FiネットワークからMacのスリープを解除することができるようになります。
一部のシステムではスリープ解除時にパフォーマンスが低下するため、デフォルトで無効化されています。
BCM943224、331、360、そして3602チップセットにのみ適用することができます。

Disable Thunderbolt
チェックを入れると、Thunderboltが無効化されます。
この機能は主に、PCHに不具合があり、不規則にクラッシュしてしまうMacBookPro11,x(Late 2013〜Mid 2014)向けです。

Windows GMUX
チェックを入れると、dGPU(ディスクリートGPU)ベースのMacBookにおいて、WindowsにiGPU(統合グラフィックス)も表示されるようになります。

Disable CPUFriend
チェックを入れると、対応していないモデルで電源管理ヘルパーが無効化されます。

Disable mediaanalysisd service
チェックを入れると、mediaanalysisdサービスを無効化します。
iCloud写真ライブラリのホストになっている3802ベースのGPUを搭載したMacにおいて、アイドル時の安定性が向上する可能性があります。

3802ベースのGPUを搭載したMacは、以下の通りです。
  • MacBook Air (Mid 2012) 〜 (2017)
  • MacBook Pro (Mid 2012) 〜 (Mid 2015)
  • iMac (Late 2012) 〜 (Mid 2015)
  • Mac mini (Late 2012)、(Late 2014)
  • Mac Pro (Early 2008) 〜 (Mid 2012) *
  • Xserve (Early 2008)、(Early 2009) *

* NVIDIA Kepler世代のGPUが搭載されている場合


Allow AppleALC Audio
チェックを入れると、利用可能な場合、オーディオの管理にAppleALCを使用できるようになります。
GPUを交換した場合など、GOP ROMが搭載されていない場合にのみ無効化してください。

NVRAM WriteFlash
チェックを入れると、OpenCoreにNVRAMへの書き込みを許可します。
システムが不安定な場合や、NVRAMが劣化している場合は無効化してください。

3rd Party NVMe PM
チェックを入れると、macOS内で、非純正NVMeの電源管理を有効化します。

3rd Party SATA PM
チェックを入れると、macOS内で、非純正SATAの電源管理を有効化します。

APFS Trim
SSDの「トリム」機能を有効にするもので、すべてのユーザーに推奨されます。
ただし、SSDに問題がある場合はこの機能を無効化した方が良い可能性があります。



広告


「Advanced」タブ

Miscellaneous
Disable Firmware Throttling
チェックを入れると、ハードウェア(ディスプレイやバッテリーなど)が取り外されている場合に発生する、ファームウェアベースのスロットリング(速度低下)を無効化します。

Software DeMUX
チェックを入れると、MacBookPro8,2(15インチモデルのEarly 2011とLate 2011)とMacBookPro8,3(17インチモデルのEarly 2011とLate 2011)向けに、ソフトウェアベースのDeMUXを有効化し、故障したdGPU(ディスクリートGPU) が使用されるのを防ぐことができます。
NVRAM引数「gpu-power-prefs」が必要です。

FeatureUnlock
FeatureUnlockの機能レベルを設定することができます。

設定できる内容は以下の通りです。
  • Enabled
    FeatureUnlockの全機能を有効化します。
  • Partial
    FeatureUnlockの機能を部分的に有効化します。AirPlayとSidecar以外の機能が有効化されます。
  • Disabled
    FeatureUnlockを無効化します。
システムでメモリが不安定になる場合は設定を下げることをおすすめします。

Hibernation Work-around
チェックを入れると、最小限のEFIドライバーのみを読み込むことで、ハイバネーションの問題を防ぐことができます。
外部ドライブから起動ができなくなる可能性があります。

Graphics
AMD GOP Injection
チェックを入れると、PC向けGPUで起動画面を表示できるようにするために、AMD GOPを実装します。

Nvidia GOP Injection
チェックを入れると、PC向けGPUで起動画面を表示できるようにするために、NVIDIA Kepler GOPを実装します。

Graphics Override
MXMソケットベースのiMacで、検出・認識されたGPUを上書きする設定を行うことができます。
搭載されているGPUの種類を選択してください。

設定できる内容は以下の通りです。
  • None
    GPUを純正品から交換していない場合はこちらを選択してください。
  • Nvidia Kepler
    NVIDIA Kepler世代のGPU(GeForce GTX 600シリーズなど)に交換した場合はこちらを選択してください。
  • AMD GCN
    AMD GCN世代のGPU(Radeon HD 7000シリーズなど)に交換した場合はこちらを選択してください。
  • AMD Polaris
    AMD Polaris世代のGPU(Radeon RX 400シリーズなど)に交換した場合はこちらを選択してください。
  • AMD Lexa
    AMD Lexa世代のGPU(Radeon RX 540、550)に交換した場合はこちらを選択してください。
  • AMD Navi
    AMD Navi世代のGPU(Radeon RX 5000シリーズなど)に交換した場合はこちらを選択してください。

広告


「Security」タブ

Kernel Security
Disable Library Validation
チェックを入れると、macOSのセキュリティ機能の1つであるLibrary Validationが無効化されます。
ルートパッチ時に、変更されたシステムファイル(パッチ)を読み込むために必要になる場合があります。

Disable AMFI
チェックを入れると、macOSのセキュリティ機能の1つであるAMFI(Apple Mobile File Integrity)が無効化されます。
Disable Library Validationの拡張版で、システムの深い場所にルートパッチを適用するために必要になる場合があります。

Secure Boot Model
チェックを入れると、T2チップ搭載モデルに偽装している場合、セキュアブートモデルの識別IDを一致させます。
この機能はルートパッチとの互換性がありません。

System Integrity Protection
ここでは、システム整合性保護(SIP)の設定を行うことができます。
OpenCoreを経由して起動している場合、リカバリー領域のターミナルからSIP設定を変更することができないため、ここから設定を変更する必要があります。

次の値は、XNUのcsr.hに対応する各ビットを反転させています。

Currently configured SIP:
現在選択しているSIP設定(設定のプレビュー)の値が表示されます。

Currently booted SIP:
現在起動しているSIP設定(適用されている設定)の値が表示されます。

以下のチェックボックスからSIPの設定を変更することができます。
すべてのチェックボックスにチェックを入れると、SIPが完全に無効になります。
すべてのチェックボックスからチェックを外すと、SIPが完全に有効になります(OSが起動できなくなる可能性が高いです)。

ここの設定は、特に理由がなければデフォルトで選択されている設定を使用することを強くおすすめします。

設定できる内容は以下の通りです。
  • ALLOW_UNTRUSTED_KEXTS
    説明: ディスクから、署名されていないKextの読み込みを許可する
    : 0x1
    OS X El Capitanから導入されました。
  • ALLOW_UNRESTRICTED_FS
    説明: ファイルシステムへのアクセスを許可する
    : 0x2
    OS X El Capitanから導入されました。
  • ALLOW_TASK_FOR_PID
    説明: 無制限のtask_for_pid()を許可する
    : 0x4
    OS X El Capitanから導入されました。
  • ALLOW_KERNEL_DEBUGGER
    説明: カーネルデバッガーを許可する
    : 0x8
    OS X El Capitanから導入されました。
  • ALLOW_APPLE_INTERNAL
    説明: AppleInternal機能の設定を許可する
    : 0x10
    OS X El Capitanから導入されました。
  • ALLOW_UNRESTRICTED_DTRACE
    説明: DTraceの無制限の使用を許可する
    : 0x20
    OS X El Capitanから導入されました。
  • ALLOW_UNRESTRICTED_NVRAM
    説明: NVRAMへの無制限の書き込みを許可する
    : 0x40
    OS X El Capitanから導入されました。
  • ALLOW_DEVICE_CONFIGURATION
    説明: カスタムデバイスツリー(iOS)を許可する
    : 0x80
    OS X El Capitanから導入されました。
  • ALLOW_ANY_RECOVERY_OS
    説明: BaseSystemの認証をスキップする
    : 0x100
    macOS Sierraから導入されました。
  • ALLOW_UNAPPROVED_KEXTS
    説明: ディスクから、公証されていないKextの読み込みを許可する
    : 0x200
    macOS Sierraから導入されました。
  • ALLOW_EXECUTABLE_POLICY_OVRERRIDE
    説明: 実行可能ポリシーの上書きを許可する
    : 0x400
    macOS Mojaveから導入されました。
  • ALLOW_UNAUTHENTICATED_ROOT
    説明: ルートボリュームのマウントを許可する
    : 0x800
    macOS Big Surから導入されました。



広告


「SMBIOS」タブ

Model Spoofing
SMBIOS Spoof Level
SMBIOSの偽装レベルを設定することができます。

設定できる内容は以下の通りです。
  • None
    何も偽装しません。
  • Minimal
    ボードIDを上書きします。
  • Moderate
    Macの機種を上書きします。
  • Advanced
    Macの機種とシリアルを上書きします。

SMBIOS Spoof Model
SMBIOSの偽装モデルを設定します。
偽装したいMacのモデルを選択してください。

Allow spoofing native Macs
チェックを入れると、OpenCoreを、ネイティブにサポートしているMacに偽装できるようになります。
一般的には、非対応のMacでユニバーサルコントロールを有効化するために使用されます。

Serial Spoofing
Custom Serial Number
カスタムのシリアル番号を入力します。

Custom Board Serial Number
カスタムのボードシリアル番号を入力します。

Generate: S/N:
クリックすると、シリアル番号とボードシリアル番号を生成します。

注意: この機能は、合法的に入手されたMacかつ、シリアル番号の変更が必要なものにのみ使用してください。OCLPを開発しているDortaniaは、盗難されたデバイスにDortaniaのソフトウェアを使用する事は認めていません。


Serial Spoofingの設定は、OpenCoreを通してOSに伝えるだけで、ROMに書き込む事はありません。
なお、偽装の必要ないシステムでは、設定を誤るとOSの電源管理が正常に動作しなくなってしまう可能性がありますのでご注意ください。



広告


「Root Patching」タブ

Root Volume Patching
TeraScale 2 Acceleration
チェックを入れると、MacBookPro8,2(15インチモデルのEarly 2011とLate 2011)とMacBookPro8,3(17インチモデルのEarly 2011とLate 2011)での、AMD TeraScale 2 GPUアクセラレーションを有効化します。
これらのモデルはGPU故障率が高いため、デフォルトで無効になっています。

Non-Metal Configuration
Metal非対応GPU搭載Mac向けの設定です。
SkyLightに変更を適用する場合(以下の設定変更を適用する場合)は、ログアウトが必要です。
つまり、ここで行える設定に限り、OpenCoreの再インストールや、Macの再起動は必要ありません。ログアウト後にログインすれば設定が適用されます。

Dark Menu Bar
チェックを入れると、暗いメニューバーが有効化されます。
Beta Menu Barを有効にしている場合、メニューバーの色は必要に応じて、動的に変更されます。

Beta Blur
チェックを入れると、背景のブラー(ぼかし)が乱れる現象を抑制するBeta Blurパッチが有効化されます。
低速なシステムの場合、負荷が高くなる可能性があります。

Beach Ball Cursor Workaround
チェックを入れると、ビーチボールカーソル(レインボーカーソル)の回避策が適用されます。
注意: CPU負荷が高くなる可能性があります。

Beta Menu Bar
チェックを入れると、メニューバーの色の自動変更を有効化します。
注意: この設定はまだ実験的です。問題が発生した場合は、この設定を無効化してください。

Disable Beta Rim
チェックを入れると、Metal対応GPU搭載Macで描画されるものとよく似たウィンドウの縁取りを行うBeta Rimパッチが無効化されます。

Disable Color Widgets Enforcement
チェックを入れると、デスクトップに配置したウィジェットスタイルを「フルカラー」に強制する設定が無効化されます。
ウィジェットスタイルが「モノクロ(または「自動」になっているときのモノクロ表示)」になっている場合にレンダリングの問題が発生する可能性があります。


広告


「App」タブ

Genaral
Allow native models
チェックを入れると、ネイティブに対応するMacにOpenCoreをインストールすることができるようになります。
この機能は、対応していないバージョンのmacOSをインストールできるようにするものではありません。

詳細は、「ネイティブMacでOCLP」セクションをご覧ください。

Ignore App Updates
チェックを入れると、OCLP Appのアップデートを無視するようになります(OCLP Appの起動時に、アップデートがある場合に表示されるウィンドウが表示されなくなります)。

Disable Reporting
チェックを入れると、OCLP Appは、いかなる情報(クラッシュレポートを含む)もDortania(OCLPの開発元)に送信されなくなります。

Remove Unused KDKs
チェックを入れると、システムのルートパッチ中、使用されていないKDK(Kernel Debug Kit)がシステムから削除されるようになります。

Statistics
ここには、OCLP AppやPatcherSupportPkg(パッチを行うために必要なパッケージファイル)のバージョン、アプリケーションパスなどの統計データが表示されます。


広告


トラブルシューティング

インストール中にフリーズしたかも?

フリーズしているかどうかを確認するには、Caps Lockキーを押して、ランプが点灯するかどうかを確認してください。キーを押すたびにランプがついたり消えたりする場合はフリーズしていないので、しばらくお待ちください。

Sonomaのインストール中、フリーズしてしまい全く動かなくなってしまうことがあります。
完全にフリーズしてしまった場合は、一度電源を切り、もう一度USBメモリから起動して上書きインストールしてみてください。
上書きインストールでもフリーズしてしまう場合、セーフモード(方法は「Sonomaのリカバリーなどから起動する」セクションをご覧ください)でインストールを行うことでうまくいく場合もあります。

これでもうまくいかない場合は、クリーンインストールすることをおすすめします。

「ソフトウェアアップデートの準備中にエラーが起きました。」と表示されてインストールできない?

インストール中、「残りXX分」の表示の後に再起動後、「ソフトウェア・アップデートの準備中にエラーが起きました。」と表示されてしまい、インストールができない場合があります。

基本的には、NVRAMリセット、SMCリセット、OSインストーラーの作り直し(ダウンロードからやり直し)を行ったり、何度も根気強くインストールを行うことで解決できる場合がほとんどですが、Macに拡張ハードウェア(Mac Proに、PCIe USB 3.0拡張カードなど)を搭載している場合、上記手順を試しても解決できない場合があります。

この場合は、インストール時に拡張ハードウェアを一旦取り外し、インストールが完了してからもう一度取り付けることで、このエラーを回避することができる場合があります。

いただいた情報によると、Mac Pro (Mid 2010)に、ULANSeNのULS-UP5200(USB 3.0拡張カード)を搭載しているとこのエラーが発生し、インストールできなかったようです(その後、インストールを何度か繰り返しているところ、拡張カードを取り付けた状態でもインストールできるようになったとのことです。もしかしたら他にも原因があるかもしれません)。
この製品には、USB 3.0ホストコントローラーに「Fresco Logic FL1100」を搭載しており、同じホストコントローラーを搭載したUSB 3.0拡張カードを取り付けている場合にも発生する可能性があります。

うまくインストールできない場合は、拡張ハードウェアを取り外してからインストールをお試しください。

また、何かのきっかけでインストールできるようになることがあるので、何度も何度もインストール作業を繰り返しているとうまくいく可能性があります。



広告


ルートパッチが適用できない?

macOSをアップデートした後などにルートパッチを再適用したり、Sonomaのインストール後に自動でルートパッチが適用されていなかったりした場合に、ルートパッチを適用しようとすると、エラー71が表示され、うまくルートパッチを適用することができない場合があります。
ほとんどの場合、このエラーは古くなってしまったKext(カーネル機能拡張。ドライバのようなもの)が原因である可能性が高いです。

これを解決するにはMacをセーフモードで起動し、Finderで/Library/Extensionsを開き、以下の3つを残して、他のすべてのファイルを削除(または、デスクトップなどの他の場所にバックアップ用のフォルダを作成し、そこに移動)した後にMacを再起動します。
  • HighPointIOP.kext
  • HighPointRR.kext
  • SoftRAID.kext
その後、ルートパッチが適用できるようになっているはずなので、そのまま進めてください。

注意としては、サードパーティ製のカーネル機能拡張をすべて削除しているため、この作業後に一部のアプリケーションが正常に動作しなくなる可能性があります。
その場合は、正常に動作しなくなったアプリケーションを再インストールしてください。

これでもまだルートパッチが適用できない場合は、Finderで/Library/Developerを開き、中に入っている「KDKs」フォルダを削除し、Macを再起動してください。

これで、ルートパッチが適用できるようになっているはずです。

ルートパッチ適用後の動作がおかしい?

ルートパッチを適用した後、システムが正常に起動しなくなったり、動作が不安定になったりした場合、一度ルートパッチを削除し、もう一度ルートパッチを適用することで、解決できる場合があります。 

ルートパッチを削除するには、(正常に起動しない場合はMacをセーフモードで起動し、)OCLP Appを開き、「Post-Install Root Patch」内の「Revert Root Patches」を行います。
その後、Macを再起動することでルートパッチが取り除かれた状態になります。

Macが起動したら、表示されるウィンドウからルートパッチを適用するか、ウィンドウが表示されない場合はOCLP Appを開き、「Post-Install Root Patch」内の「Start Root Patching」を行い、ルートパッチを適用してください。

これで、ルートパッチの再適用は完了です。



広告


さいごに

どうしてもインストールがうまくいかない場合は、ファームウェアが最新かどうかを確認したり、クリーンインストールをしたりしてみてください。

質問される前に

上記トラブルシューティングでも解決しないことや、作業中どうしてもよくわからないところなどがあれば、この記事のコメント欄やお問い合わせページに記載されている連絡先などから質問していただければ、(すぐに回答できるとは限りませんが)私がわかる範囲であれば回答します。

質問をする前に必ず、以下の不具合情報をまとめてある記事をご覧になってから質問をするようにしてください。

上記記事には、報告されている不具合情報がまとめてあり、解決できるものについては解決方法もまとめてあります。

上記記事に記載されている内容を読まずに質問される方が多いため、必ず上記記事をご覧になってから質問するようにしてください。

よろしくお願いします。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました!それではまた!



広告

コメント

  1. こんにちは、はじめまして。
    OCLPの事を調べておりましたらこちらのサイトに行き着きました。
    2017年製 iMac 27インチメインで使用しておりますが、メインで使用しているMacにはOCLPで
    Sonomaをインストールしない方がようでしょうか?
    ご意見を聞かせて頂ければ幸いです。
    宜しくお願い致します。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      やはり、公式のアップグレード方法ではないため、メインで使用しているMacにインストールする事はお勧めしません。
      しかし、個人的にはかなり安定していると思うので、きちんとバックアップを取った上でアップグレードし、問題なく使えるかどうかを確認してみるのが良いと思います。
      アップグレード後にうまく動かないなどの問題が発生した場合はバックアップから戻すことで、以前の環境に復帰することができます。
      そのため、お試しで使ってみて、最新バージョンに移行するかどうかを検討されてみてはいかがでしょうか?

      削除
  2. お早う御座います。
    早々のアドバイス有難う御座います。
    お試しでOCLPでSonomaをインストールしてみます。
    インストール後、問題なければ使い続けてみますが問題が発生したら
    バックアップかVentura13.6.1が最新なのでこちらをクリーンインストール
    します。
    有難う御座いました。感謝しております。
    失礼致します。

    返信削除
  3. iMac 27" Late 2015 に sonoma をインストールしたところ、ディスプレイが unknown で認識できず、画面輝度調整(f1/f2) が効かない(暗いまま)、また解像度が低くて見辛い(5kなので80インチの巨大ディスプレイとして設定されている模様)ため、Ventura でやり直すところです。

    返信削除
  4. さきほどiMac 27" Late 2015 に sonoma インストールでディスプレイ認識の不具合を書き込んだものですが、OCLP(1.0.1)の Post-Install Root Patch > Start Root Patching にてディスプレイ関連のドライバを更新したところ、27" Retina 5K を認識して正常になりました。このままsonomaを使うことにします。

    返信削除
  5. 失礼します。Macpro2010でOCPL(1.0.1)から,sonoma14.0のインストールが完了し,特に不具合を感じずに(気が付かずに?)使用できています。
    しかし,本日,アップデートが届いているので(14.1)それをインストールしようとすると,リンゴマークのところで止まってしまいます。

    詳しく書くと

    1,14.0が立ち上がっています。
    2,設定→システム→アップデートが来ています。
    3,ダウンロードします。ダウンロードが始まります。
    4,ダウンロードができました。
    5,再起動します。
    6,1回目の再起動が終わりました。
    7,再度再起動します。
    8,ブートピッカーでsonoma installが見えたので,クリック
    9,リンゴマークで止まる(1晩そのままにしておきましたが,画面は止まったままでした)

    一応,14.0の正式版が動いているので,これでもよいですが,日常的に持ち歩いているmac book air(M1)は14.1がインストールできたので,なんだか気持ち悪いなぁと思っています。

    OCLPがさらにアップデートしたら,もう一度チャレンジしてみます。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      macOS 14.1はまだベータ版なので、正式リリース版のOCLPではまだサポートされていません(多くの機種で、起動時に止まる現象が報告されています)。
      14.1が正式リリースされる頃にリリースされるであろうOCLP 1.1.0ではこの問題が修正されると思われるので、それまでしばらくお待ちください。

      削除
    2. 返信ありがとうございます。
      やっぱり,OCLPのバージョンアップですね。
      しかし,このような素晴らしいツールを開発してくれたおかげで,いまだ旧macproを現役で使うことができることに感謝ですね。

      削除
  6. こちらのHPを参考にメインのiMac2017にsonomaをダウンロードし使用しております。
    質問になるのですが元々Venturaの時
    内臓のfusion driveでは起動等遅かった為外付Thunderbolt(m.2SSD)で起動ディスクを作りメインで使っていました。
    今回テストの為内臓HDにOCLPを入れ
    sonomaにしたのですが外付もこの方法でsonomaにしたいのですが上手くいきませんでした。
    現在外付の方はクリーンインストール
    をしようとしてデータがない状況です。
    何かいい方法はないでしょうか?
    (起動ディスククローン等)
    色々試しましたが上手くいかずご教授頂ければと思います。
    😀お願い致します。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      外付けSSDのインストールがうまくいかないとの事ですが、具体的にはどのような感じでうまくいかないのでしょうか?
      エラーが表示されるのか、それとも起動が途中で止まってしまうのかなど、詳しく教えていただけると助かります。

      ちなみに、NVRAM / SMCリセットを行ったり、別のUSBポートにUSBメモリを接続したりしてみて、うまくいくかご確認ください。

      削除
  7. コメントありがとうございます。
    インストーラーの後インストールが始まるのですがしばらく経つとまたインストール選択画面になってしまい設定画面に行けない状態です。
    YouTubeの動画も参考にさせて頂いたのですがこの繰り返しになってしまいます。

    返信削除
    返信
    1. なるほど、ありがとうございます。
      インストール中、再起動のタイミングでブートピッカー表示されると思いますが、そこには「macOS Installer」が表示されていますか?
      もし表示されている場合は、再起動がかかったタイミングでそちらを選択するとインストールが始まります。途中の再起動でも毎回この手順を行ってください。
      表示されていない場合は、インストール中の最初の再起動でブートピッカーが表示されたら、キーボードの左右キーを一度押してブートピッカーの画面で止めた後、SSDを抜き差ししてみてください。
      上記の名前のディスクが表示されたらそちらを選択してください。

      削除
  8. ありがとうございます。
    一度そちらでやってみます。
    またもしよろしければ同じような状況を試されたらアップして頂けると助かります。
    本当にありがとうございます。

    返信削除
  9. こんにちは、はじめまして。
    Mac Book Pro Mid2012のサポート終了でどうしようかと考えていた所
    このサイトに辿り着きました。
    説明が丁寧でわかりやすく、無事Sonomaのインストールが完了しました。
    これでもうしばらく戦えそうです、ありがとうございました。
    但しファンの音が大きくなることがしばしばあり
    SMC設定のリセット等試しましたが、あまり改善されません。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      無事にインストールができたようでよかったです。

      ファンの音についてですが、アップグレード直後はSpotlightのインデックス作成など、CPUに負荷がかかる作業が行われるため、しばらくの間はファンの音が大きくなるかもしれません。
      数時間から数日が経過すれば処理が落ち着くと思いますので、ファンの音も静かになるかと思います。

      削除
  10. 返信いただきありがとうございます。
    ファンの音も静かになり、mac本体も熱を持たなくなりました。
    OSの更新の件も含めてどうにもならなかった場合は
    最悪Macbook Airの購入を検討しておりましたが、
    残念なことにその必要がなくなってしまいました(笑)

    返信削除
  11. 【OCLP + Ventura】不具合情報とその対策【不具合まとめ】からの移動です。

    おしえていただいた通り、OpenCoreを再インストール後、ルートパッチを削除してからもう一度当て直すというのをテストドライブでやってみたところ、Wi-Fiカードを認識しました。
    ありがとうございます。

    その時に写真アプリを開いてしまい、ライブラリーをアップデートしてしまってVenturaの写真で開けなくなったので、メインドライブのmacOSをSonomaへアップグレードしました。
    Google Chrome とイラストレータのGPUの利用を停止していますのでとりあえず安定しているようです。また何かありましたら書き込みいたします。

    返信削除
    返信
    1. 情報ありがとうございます。
      無事にWi-Fiカードを認識したようでよかったです。

      ちなみにですが、私の環境で「SMBIOS Spoofing Level」を「None」に変更してインストールしたところ、問題なく起動し、現在3日間ほど連続で問題なく動作しています。
      おそらくハードウェアアクセラレーションは動作していないものと思われますが、ディスプレイをスリープにする設定にしてもカーネルパニックが起こっていないため、私の環境では非常に安定しています。
      そのため、もしご利用のMac Proがフリーズするようになってしまった場合は、こちらも試してみてください。

      最後に、詳しい情報および様々なテストをしていただきありがとうございました。

      削除
  12. OCLPで無事インストールできたのですが、あまりにも動きが遅すぎます。
    そこで一度Appleの対応OSまで引き戻してから再度Sonomaをインストールしたいのですが、どうすれば良いでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      おそらく、ルートパッチが適用されていないのではないかと思います。
      再インストールを行う前に、ルートパッチが適用されているかご確認されてみてはいかがでしょうか?

      ルートパッチの適用は、以下をご覧ください。
      https://www.taikun-room.com/2023/10/how-to-install-macos-sonoma-on-unsupported-mac.html#toc_headline_27

      また、インストールUSBから起動し、もう一度上書きインストールを行うことで速度が改善する可能性がありますのでお試しください。


      サポートされているOSに戻す場合は、まずは以下のページからインストールしたいOSをダウンロードします。
      https://www.taikun-room.com/2022/11/how-to-download-macos-installer.html

      その後、以下のページを参考に、インストールUSBを作成します。
      https://www.taikun-room.com/2019/12/how-to-make-bootable-usb-installer.html

      USBメモリが作成できたら、OpenCoreを経由せずに(標準のスタートアップマネージャーから)USBメモリから起動し、ディスクユーティリティから内蔵ディスク(ボリュームではなくディスク)をフォーマット後、OSをインストールしてください。
      ディスクを消去する際、デフォルトではボリュームしか表示されていないため、ウィンドウ左上の「表示」から「すべてのデバイスを表示」を選択後、サイドバーからディスクの機種名が書かれているところをクリックして消去することで、ボリュームではなくディスクが消去されます。
      これで、ダウングレード完了です。内蔵ディスクをフォーマットしたことで、インストールされているOpenCoreも消えているはずです。

      削除
  13. こんにちは
    OCLP経由で起動するのを忘れたままSonomaをインストールしてしまい、今、何もできない状態です。
    前に一回macOS VenturaをOCLPでインストールしたことがあります。
    前のosに戻ってもいいです。どうすればいいですか。
    至急お願いします。

    返信削除
    返信
    1. 昨日の夜コメントされた方だと思いますが、返信で紹介した手順は試されましたか?
      返信の見落としなどでまだ試していない場合はこちらを試してみて、うまくいかないようでしたら教えてください。

      削除
  14. open coreのブートピッカーが表示されません。

    返信削除
    返信
    1. Optionキーを押しながら起動しても表示されませんか?
      Sonomaのインストーラーから起動しているという事は、OpenCoreのブートピッカーから起動できているはずです(OpenCore経由で起動しないと、インストーラーの起動中に進入禁止マークのようなものが表示され、起動しないはずです)。
      また、何も押さずにMacの電源を入れてしばらくすると、ディスク選択画面が表示されると思いますが、その画面がブートピッカーなので、表示されていれば問題ないはずです。

      Sonomaのインストールを始めても再起動後にインストーラーに戻ってしまう場合、最初に再起動した後、ブートピッカーに「macOS Installer」はありますか?
      ある場合は、そちらを選択して起動するとインストールが始まります。

      ない場合は、Option + Command + Rキーを押しながら起動してインターネットリカバリを立ち上げた後、ディスクユーティリティから内蔵ディスクにボリュームを追加(サイドバーから内蔵ディスクを選択し、右上の「ボリューム」のところにある+ボタンをクリック)し、そこにOS(おそらくCatalina)をインストールして、もう一度OpenCoreのインストールからやり直してみてください。

      削除
  15. ありがとうございます。

    返信削除
  16. インストール中にフリーズしてしまって、『USBメモリから起動して上書きインストール』をしようと思うのですが、どうすればいいのですか?

    返信削除
    返信
    1. まずは、Sonomaのインストールに使うUSBメモリを接続します。
      Macを起動してブートピッカーが表示されたら、Sonomaのインストーラーから起動します。
      インストーラーから起動したら、そのままOSのインストールを行うことで、上書きインストールができます。

      削除
  17. 上書きインストールしてもフリーズします。

    返信削除
    返信
    1. なるほど、ありがとうございます。
      おそらく、ディスク内に入っている何らかのデータとの相性が悪く、うまく起動できないのかもしれません。
      新しいボリュームを作成してそこにクリーンインストールし、(たくさんのデータが入っている場合は結構面倒ですが)手動でデータをコピーしてください。

      まずは、USBメモリから起動したらディスクユーティリティを開き、サイドバーから内蔵ディスクを選択後、右上の「ボリューム」のところにある+ボタンをクリックしてボリュームを追加してください。
      その後、ディスクユーティリティを閉じ、そのボリュームにSonomaをインストールしてみてください。
      新しいボリュームにインストールしたため、データは入っていませんが問題ありません。
      起動できない方は残っているため、初期設定が終わったら必要なアプリケーションを手動で入れ、個別のファイルは起動できない方のディスクから手動でコピーしてください(どちらの操作も、新しいボリュームから起動した状態で行います)。

      コピーが終わり以前のデータが必要なくなった場合は、ディスクユーティリティを開き、サイドバーから古いボリュームを選択し、右上の「ボリューム」のところにある - ボタンを押してボリュームを削除すれば、新しいボリュームだけが残ります。
      この操作を行うと以前のデータは完全に消えてしまうのでご注意ください。そのため、この操作を行う前にバックアップを作成しておくことをおすすめします。

      削除
  18. 失礼します。
    Mac Book Pro 13 inch 2016にOCLPでSonomaをインストールしました。現状使用できております。このPCには前OS使用時からセキュリティ対策としてKasperskyを導入しております。
    OSアップデート時には出てなかったのか、表示に気づいてなかったのですが Kasperskyのアプリからシステム整合性保護がオンになっていないとの警告メッセージが表示されています。
    HPでオンにするには以下の手順を指示されているのですが、行ってもいいのでしょうか?
    セキュリティ事なのでオンにしたいのですが、そもそも対象外MacにSonomaを入れていることが
    元で以下を行うことでPCが使えなくなっても困るので念の為、御相談とアドバイスを頂けますと幸いです。

    1. リカバリモードでmacOSを再起動します。
    そのためには、システムの起動時に、Commandキーを押しながらRキーを押します。
    2. 画面の左上部で、[ユーティリティ] - [ターミナル]の順にクリックします。
    3. 次のコマンドを入力します。
    csrutil enable
    4.キーボードのEnterキーを押します。
    5. コンピュータを再起動します。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      システム整合性保護についてですが、パッチの適用が必要なMacでは一部がオフになっています。
      これを完全に有効化することはできません(有効化するとOSが起動しなくなってしまいます)。
      また、OpenCoreが常に設定を上書きしているため、ターミナルを使った手順を行ったとしても特に何も起こりません(システム整合性保護の設定を変更するためには、OCLP Appの設定から変更する必要があります)。
      そのため、その警告表示については無視して構いません(一部がオフになっていたとしても、多少セキュリティレベルが低下するだけであり、危険なレベルのほどの大きなセキュリティホールができるわけではありませんのでご安心下さい)。

      削除
  19. 度々の問い合わせで申し訳ありません。(機種はMacBook Pro 13インチ 2016です。)
    OCLPアップデート(1.10)が出たとHPで拝見したので、以前問い合わせをさせて頂いた
    T1セキュリティチップへの不具合解決が出来たため、その延長でMacOS14.1アップデート表示が
    出たので実施したところ、不具合情報を見ていなくて記載されていたように起動しない不具合に
    なってしまいました。対策・解決方法の記載にあるセーフモードでの起動を行いましたが、
    セーフモードで表示が小さくなることに加え、パスワード入力ができません。入力部分にカーソルがいかないです。ログインを放置しているとセーフモードの起動を繰り返します。

    また、通常起動でログインを試みると、スクリーン表示がおかしくなります。(行方向にズレた表示になります。)
    OCLPのアップデートを待つ方が良いようですが、現状起動ができないのでPCが使えません。
    Mac OS14.0に戻したいのですが、対応方法はありますでしょうか?

    OCLP1.10でTouch IDやApple Watchでのロック解除ができるようになって助かったのですが
    OSアップデートをしてしまい、現状に陥り困っております。

    返信削除
    返信
    1. セーフモード時にパスワードの入力ができないとの事ですが、Tabキーを何回か押すとパスワードの入力欄にフォーカスが合いませんか?
      また、NVRAMリセットを試してみて、起動できるようになるかもご確認ください。

      ちなみに、通常起動でログインを行うと画面表示がおかしくなるとの事ですが、ログイン自体は問題なくできるのでしょうか?
      ログインは問題なくできる場合は、なかなか難しいと思いますが、その状態でルートパッチを当ててみて、解決するかお試しいただけますか?

      なお、14.0に戻す場合、クリーンインストールが必要になりますので、14.0の時に作成していたバックアップデータが必要になります。
      データが必要ない場合や手動でコピーする場合などはバックアップデータがなくても問題ありませんが、手動でコピーする場合は大変になるかと思います。

      どうにかして14.1のインストールUSBを作成することができれば、そのUSBメモリを使って上書きインストールすることで、この問題が解決できる可能性もありますので、ログインできた場合はこちらもお試しください。

      削除
  20. 充電が切れたせいか、ビープ音が3回鳴って、五秒止まって、起動できません。
    どうしたら起動出来ますか?Sonomaのダウンロード中に充電が切れてしまいました。

    返信削除
    返信
    1. このビープ音は、メモリに関するエラーです。
      https://support.apple.com/ja-jp/102210

      おそらく、ダウンロード中に充電が切れてしまった事は関係なく、メモリが故障したか、接触が悪くなっている可能性があります。
      MacBook Airの場合はメモリチップがロジックボードにはんだ付けされており、交換することが難しいため、メモリが故障してしまった場合はロジックボードごと交換する必要があります。

      ただし、メモリが故障していなくてもこのエラーが発生することがあります。
      SMCリセットとNVRAMリセットを行ってみて改善するかご確認ください。
      しばらくしてからまたエラーが発生する場合は、メモリ故障の可能性が高いかもしれません。

      削除
  21. お早う御座います。
    お聞きしたいのですが、iMac27 2017モデルでOCLPは最新の1.2.0をインストール済みです。
    OSをsonoma 14.1.1にアップデートしたらサウンドの上げ下げ(大小)出来なくなりました。
    解決方法はありますか?
    お手数でがアドバイスを頂けたら幸いです。
    宜しくお願い致します。
    失礼致します。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      記事の「Sonomaをアップデートする」セクションの内容は実行されましたか?
      https://www.taikun-room.com/2023/10/how-to-install-macos-sonoma-on-unsupported-mac.html#toc_headline_28

      アップデートした後はルートバッチを適用しないと一部の機能が使用できません。

      ルートバッチを適用しても音量調整ができない場合は、NVRAMリセットを行ってみてください。

      削除
  22. こんにちは。
    アドバイス有難う御座います。
    再度、確認等をしました。当方の手違いで最新のOCLP1.2.0を使用していましたが、1.1.0に入れ替えていました。再度1.2.0に入れ替えてBuild and Install OpenCoreをインストールしましたら解決致しました。
    有難う御座いました。感謝いたします。
    しつ

    返信削除
  23. こんにちは。iMac 27inch late2012で無事にSonomaがインストールできましたが、
    Sidecarが正しく動かないようです。iPad Air5を繋ぐのですが、拡張画面やミラー画面として
    接続はされるのですが、マウスアイコンが出なかったり、設定したスクリーンセイバーが
    表示されなかったり、ミラーリングとして表示されない、などの状態です。
    GoodNote5等のノート系アプリをiPadに導入したのに、自宅のMacではOSが古くて
    インストールすらできない、使えないと言う状態が解消されただけでOCLPを導入した
    目的は果たされていて、今の所Sidecarを使う必要を感じていないこともあり、
    これについては特に問題視はしていませんが、一部の機能が正常動作しない、
    と言うことにはちょっと残念さを感じざるを得ません。
    と言うことで、取り急ぎご報告まで。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      Sidecarなどを含む機能は、強制的に有効化しているため、一部のMacでは正常に動作しない可能性があります。
      特に、ワイヤレスSidecarの映像伝送にはIntel iGPU搭載が推奨されているため、それが搭載されていないiMacではうまくいかない可能性が高いです。

      不具合情報については、以下の記事をご覧ください。
      https://www.taikun-room.com/2023/10/macos-sonoma-with-oclp-bugs-and-how-to-fix.html

      ちなみに、ワイヤレスでうまくいかない場合は、有線接続でうまくいくかお試しください。
      ケーブルで接続した後、FinderのサイドバーからiPadを選択し、接続操作を行ってからSidecarを行うと、有線接続でSidecarが行われるはずです。

      有線接続でもうまくいかない場合は、「Duet」などのサードパーティー製アプリケーションの使用を検討してください。
      Sidecarについては、システムの制約上、解決する可能性は低いかと思います。

      削除
  24. こんばんは。
    お聞きしたいのですが、最新のOCLP1.2.1を使用してOCLPでインストーラーを作成するとsonoma14.1.1ではインストーラーが作成出来ないのですが(sonoma14.1.1を選択は出来ますが)
    作成画面になるとsonoma14.1(23B74)でしか出来ません。
    アドバイスを頂けたら嬉しいです。
    宜しくお願い致します。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      これは現在のOCLPのバグで、表示上は14.1となっていますが、それを選択してインストーラーを作成することで、14.1.1のインストーラーを作成することができます。
      実際にそのインストーラーでインストールを行うと、14.1.1がインストールされることを確認済みです。

      削除
  25. こんにちは。
    ご回答頂き有難う御座いました。バグなんですね。
    いつも勉強になります。感謝致します。
    有難う御座いました。
    失礼致します。

    返信削除

  26. いつもありがとうございます。
    このブログを見てsonomaをインストールできるようになりました。
    しかし、最近sonomaをアップデートしたところwi-fiが繋がらないなどの不具合が出ています。
    治し方をご存知でしょうか?
    もしわかるようでしたら教えてください。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      Sonomaをアップデートした後はルートパッチを適用する必要があります。
      この記事の「Sonomaをアップデートする」セクションを参考に、ルートパッチを適用することでWi-FiやBluetooth、グラフィックスなどが正常に動作するようになります。

      https://www.taikun-room.com/2023/10/how-to-install-macos-sonoma-on-unsupported-mac.html#toc_headline_28

      削除
  27. 初めのOCLPをダウンロードする段階で「Assets」の中身が開けず、ずっと読み込んでいる状態で、zipファイルの表記にさえ行きついていません。ネット環境は整っています。
    何かアドバイスございましたらよろしくお願い致します涙

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      ブラウザは何をお使いでしょうか?
      広告ブロッカーなどを利用しているとウェブサイトが正常に動作しなくなってしまう可能性があります。
      利用している場合は広告ブロッカーを無効化するか、他のブラウザを使用してみて、ダウンロードできるかご確認ください。

      削除
  28. OSのダウンロードでつまづいています。OCLPから起動させ、インストールしようとしても途中で止まってしまいます。iMac (27-inch, Late 2012)
    ・プロセッサ 2.9GHz クアッドコアIntel Corei5
    ・メモリ 8GB 1600MHZDDR3 を16Gに増設
    ・グラフィックス NVDIA GeForce GTX660M 512MB  Montereyを入れたかったのですがダメ、 13.6.1でも同じでした。何を確認すれば良いでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      途中で止まってしまうとの事ですが、USBメモリからの起動はできますか?
      念のため、NVRAM / SMCリセットを行ってみて、もう一度お試しください。
      また、インストールが始まったら再起動のたびにセーフモードにして、止まらずに進むかご確認ください。

      削除
    2. ありがとうございます。やってみます。10年以上前のiMacで普通に仕事できたら、ちょっと嬉しいですね!

      削除
  29. 上記のOSのダウンロードはセーフモードでうまくできました。その後ちょっとでも早くできるかと思って外付けのSSDにOSをインストールしようとしたのですが、うまくいきません。インストールが終わらずに修復の画面に戻ってしまいます。???

    返信削除
    返信
    1. なるほど。
      SSDはきちんとフォーマットされていますか?
      新品のSSDをご使用であれば、最初にフォーマットする必要があります。しかし、インストール先ディスクとして認識されているようですのでフォーマットはされているかと思いますが、正しいフォーマット形式でフォーマットし直すことでうまくいく可能性がありますのでお試しください。
      それでもうまくいかない場合、SSDの中のボリュームを全て削除し、完全にフォーマットした状態でもう一度やり直してみてください。

      削除
  30. 何度もフォーマットしているんので???ですSSDはどうも相性がわるいので、そのままHDにいれて本日から本番で使ってみています。Monterey12.7.1を導入し、たまたまsafariのバージョンアップがあったので入れてしまいました。(17.1.2ですこれが悪いのか)Googleは普通にひらけるのにGooglemapはだめ、ChatGTPも「問題が繰り返しおきました」とでて使えず、しかたなくChromeで代用しています。ここは不可解ですがそれ以外は正常運用できています。

    返信削除
    返信
    1. なるほど。Safariでは正常に動作しないウェブサイトがあるものの、Google Chromeではうまく動作するのですね。
      私は2012年モデルのMacBook Pro 15インチにSonomaを入れていますが、Safari 17.1.2でGoogleマップを開いたところ、問題なく動作しました。ChatGPTについても問題なく動作していることを確認しました。

      ルートパッチが問題なく適用されているかご確認ください。
      もしかしたらルートパッチが適用されておらず、グラフィックが正常に動作していない可能性があります。

      また、MontereyとVenturaを試されたとのことですが、Sonomaは試されましたか?
      まだ試されていないのであれば、こちらを試してみるのも良いと思います。

      SonomaでもSSDにインストールできない場合、一旦内蔵ディスクにインストールし、ディスクユーティリティを使って内蔵ディスクの情報を丸ごとSSDにコピー(「復元」機能を使用)されてみてはいかがでしょうか?
      もしかしたらこれで起動できるようになるかもしれません。

      削除
  31. アドバイスありがとうございます。なるほどその手もありましたね。しばらく運用してみて速度に問題があれば試してみます。

    返信削除
  32. 14.2のインストーラーを作ろうとしたら(OCLP1.3.0)16G のUSBメモリでは容量不足?みたいなエラーが出ました。(14.1.1、14.1.2の時までは16Gでも大丈夫でした。こちらの環境だけかもしれませんが、、)。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      インストーラーの容量的に16GBで足りそうな気がしますが、USBメモリは完全にフォーマットされていますか?
      もう一度フォーマットしてみて、インストーラーが作成できるかお試しください。

      削除
  33. monterey も12.7.2が来ていたのでインストーラーを作ってバージョンアップは無事に終了しました。ソフトウェアのバージョンアップに残っているSafari17.2というのはそのままクリックでバージョンアップしていいものやら迷っています。前の段階でOSを不用意にアップしてえらいことになったので、確認させてください。

    返信削除
    返信
    1. 今のところ大きな不具合はあまり聞いていないので、Safariをアップデートしても問題ないかと思います。
      SafariをアップデートしてもOS自体には影響を与えないため、OSが起動できなくなる事はほとんどないと思います。
      また、アップデート後にSafariがうまく動かなくなってしまった場合、今後のアップデートで解決するまでは、Google Chromeなどの別のブラウザで代替することもできます。

      削除
  34. 現状Safariは使っておらずChromeのみなのでそのままにしておきます。アドバイスありがとうございました。

    返信削除
  35. たいくん、ありがとうございます。このブログのおかげで、お蔵入りする予定のMacBookPro、Mid 2012に 新しいAPFSボリュームを追加し、そこにmacOS Sonomaをインストールすることができました。一つ教えて欲しいのですが、ログイン項目に
    ・「Mykola Grymalyuk」という項目と
    ・「rm」という項目が追加されていました。
    前者はOCLPの提供者の方の名だと思いますが、「rm」の方は「開発元が識別できない項目です。」と表示されています。「i」をクリックして中身をみてみると、「com.dortania.opencore-legacy-patcher.rsr-monitor.plist」という書類があります。一応手動で両者をオフとしましたが、これは何でしょうか。置いておいても良いものでしょうか。ご教示いだだけたら嬉しいです。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      どちらもOCLPが正常に動作するために必要な項目です。
      1つ目の項目は、ルートパッチの状態と、OpenCoreのインストール先の状態を確認する項目です。
      ルートバッチが適用されていない状態や、USBメモリ内のOpenCore経由で起動しているときにプロンプトが表示されますが、この項目がそのプロンプトを管理しています。

      2つ目の項目については、ファイル名に「rsr」とあるように、「Rapid Security Response(緊急セキュリティ対応)」の状況をモニタリングするファイルです。
      現時点では、多くの古いMacで緊急セキュリティ対応のインストールに対応していない(https://github.com/dortania/OpenCore-Legacy-Patcher/issues/1019)ため、インストールを試みてMacが起動しなくなることを防ぐ役割があります(私は開発者ではなく、内部の動作に詳しいわけではないため、もしかしたら間違っているかもしれません)。

      そのため、特に理由がなければどちらもオンのままにしておくことをおすすめします。

      削除
    2. たいくん、迅速、かつわかりやすい回答ありがとうございました。

      削除
  36. iMac 2013で不具合?報告です。iMac 2013(iMac 14.3)と表示される謎Macをイオシスで買ったのですが、Sonoma自体はiMac14.1扱いで動きました。GeForce GT 750M搭載です。問題はSkypeでのカメラとマイクが使えません。外付けのWebカメラではなんとか動きましたがiMac内蔵マイクはダメっぽいです。QuickTimeでは動画撮影もできますが、プレミアではだめでした。フェイスタイムもだめでした、何が原因かわかりませんがバージョンアップでなおったらいいなあ、、、というか、このマック謎です。Appleのラインナップにないんですが、、、iMac 2013(iMac 14.3)

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      iMac14,3は、「iMac (21.5-inch, Late 2013)」のアップグレード(CTO)モデルです。
      iMac14,1はGPUに「Intel Iris Pro 5200」が搭載されており、注文時にGPUをアップグレードするとモデル番号はiMac14,3となりますので、しっかりとAppleのラインナップに含まれています(選択したスペックによってモデル番号が異なるMacは他にも多くあります)。

      ちなみに、他のアプリケーションでマイクやカメラが使用できないのは、おそらくAMFIが有効化されていないからだと思われます。
      OpenCoreのインストール時にモデル番号を変更すると、自動的にAMFIとLV(どちらもセキュリティ関連の機能)が無効化されるため、このようなことが起こったのだと考えられます。
      そのため、OCLP Appを開いたら、何も設定を変更せずにそのままOpenCoreをインストールすることで、カメラとマイクの使用許可画面が表示されるようになり、許可することでアプリケーションでカメラとマイクが使用できるようになるはずですのでお試しください。

      削除
  37. こんにちは。
    お聞きします。
    PCLPは、最新が1.3.0ですがSonoma 14.3にアップしても問題ないでしょうか?
    宜しくお願い致します。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      現在表に出していて普段から使っている4台の古いMac(MacBook Pro 2016、iMac 21.5 2013、RetinaではないMacBook Pro 2012、RX 570搭載のMac Pro 2012)を14.3にアップデートしましたが、今のところ特に問題はなさそうです。
      4台ともシステム設定からアップデートを行いましたが、問題なく完了し、ルートパッチの適用も正常に完了しました。
      昨日からずっと電源を入れたままにしていますが、カーネルパニックは起こっていません。
      そのため、アップデートしても問題ないかと思います。

      削除
  38. こんばんは。
    早々のご回答有難う御座いました。
    当方のMacは、iMac 2017です。
    アップデートして不具合等ありましたらご報告させて頂きます。
    いつも有難う御座います。感謝しております。
    失礼致します。

    返信削除
    返信
    1. 教えていただきありがとうございます。
      差し支えなければ、下記記事に、安定動作しているMacとして記載させていただきたいと考えておりますので、Macの詳しいスペックなどを教えていただけると大変助かります。

      https://www.taikun-room.com/2023/10/macos-sonoma-with-oclp-bugs-and-how-to-fix.html

      情報提供いただける場合、上記記事の下のほうにテンプレートがありますので、必要な情報はこちらからご確認ください。
      報告についてはこちらの記事でも、上記記事でも、SNSのDM等(以下のお問い合わせページに連絡先一覧があります)でも構いません。

      https://www.taikun-room.com/p/blog-page_11.html

      削除
  39. こんばんは。
    お聞きしたいのですが、sonoma等に対応していない古いMacにOCLPでインストールすると
    起動が遅くなる事は、ありますか?
    宜しくお願い致します。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      基本的には、インストールされているアプリケーションやソフトウェアの数が多い場合は、システムが起動するまで少し時間がかかる可能性があります。
      ただし、サポートされているOSと比べて、極端に起動が遅くなるといった事はあまりないかと思います(OS自体が大きくなっているため、多少遅くなる可能性はあります)。
      特に、システムディスクにSSDが使用されている場合は遅くなる事はないと思いますので、ご安心ください。

      削除
  40. 初めまして。こちらのサイトを知り2009年のmacbookproにSonoma14.3.1を無事に入れられましたが、キーボードが使えないのは古すぎだからなのですか?質問がおかしかったら、当方あまりパソコンに詳しくないので、すみません。マウスとグーグール日本語入力をダウンロードしたら画面にキーボードが出て、普通に検索、動画視聴もできます。キーボード、トラックパッドが使える設定などはありませんか?っよろしくお願いします。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      以下の記事(「【一部解決】キーボード・マウスなどが使えない」セクション)をご覧になると分かるかと思いますが、2012年モデルのMac Proと、2010年またはそれ以前のほとんどのMacでは、内部的にUSB 1.1で接続されている内蔵キーボードやトラックパッドなどが使用できません。

      https://www.taikun-room.com/2023/10/macos-sonoma-with-oclp-bugs-and-how-to-fix.html

      ルートパッチを適用することで再びUSB 1.1を使用できるようになりますのでお試しください。
      なお、OSをアップデートしたり、インストーラーから起動したりしている状態ではパッチが適用されないため、外付けのキーボード・マウスが必要になります。

      削除
    2. 早速のご回答ありがとうございます。ルートパッチを適用する  というのはどのような作業なのですか?  本当に素人質問ですみません。ご迷惑だと思いますが、作業方法をお教え願えないでしょうか?

      削除
    3. ルートパッチを適用する方法については、この記事の「Sonomaをアップデートする」セクションの後半に記載されています。
      以下のリンクから、そのセクションに飛ぶこともできます。
      https://www.taikun-room.com/2023/10/how-to-install-macos-sonoma-on-unsupported-mac.html?sc=1707799654307#toc_headline_28

      削除
    4. ありがとうございます。試してみます。素人質問で対応していただきありがとうございます。

      削除
  41. 初めまして、わかりやすい記事をありがとうございます。
    当記事の「バックアップから復元する」を拝見して試したいのですが、
    1. の「まずは初期設定を完了させます。」とありますが、
    その初期設定とはどのような意味をさすのでしょうか?
    よろしくご教授をお願い致します。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      クリーンインストールした場合、初回起動時に言語と地域の選択画面が表示されると思いますが、その画面を進み、様々な設定を変更した後、デスクトップ画面が表示されるまでを、この記事では「初期設定」と呼んでいます。
      そのため、初期設定中に表示される移行画面ではデータを復元せず、デスクトップ画面が表示されるまで操作を続ける必要があります。

      なお、記事にもありますが、初期設定画面で表示される移行画面でデータを復元したい場合は、OCLP Appではなく通常の方法でUSBインストーラーを作成し、そのUSBメモリからインストールする必要があります。
      こうすることで、インストール後にパッチが当たらないため、問題なくデータを復元することができます。

      削除
    2. 早速の返答ありがとうございます。
      意味が分かりました。助かりました。

      削除
  42. こんにちは
    いつも参考にしています。
    今回は質問ですが、macpro2009の5.1化でEFIフラッシュしたAMD Radeon HD 7970を載せて
    Montereyを使っていました。最近未EFIフラッシュのRX580に載せ換えて使っています。

    載せ換え後も問題無く使っていましたが、最近電源が起動中にクラッシュし、その後不安定
    に成りました。不安定ながらも使えていたのでそのままにしていましたが、先日起動出来な
    い状態になりました。
    具体的には、NVMeからの起動が不可でSATASSDからは可能でした。ただOSインストールも
    出来ない状態になったので、最後の手段でPRAMクリアx4回を行いました。

    この後の事が質問だったのですが、通常上記の状態ではOCLPからの起動は
    「OpenCore経由でMacを起動する(GPU換装済みMac向け)」
    を行わないとダメですよね?

    僕の場合は、その後もOCLPを介した起動画面が表示されました。
    どうしてこうなったかお分かりになりますか?
    何かヒントが有ればお返事お願いします。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      NVRAMリセットはどこから行われましたか?
      ブートピッカーから行った場合は、その動作は正常です。再びOpenCore経由で起動する作業を行わなくても良いように、デフォルトの起動ディスクは変更されないようになっています。

      キーコンビネーションを使ってリセットした場合は、場合によってはそのようになることがあります。
      キーコンビネーションを使ってリセットすると、基本的には起動ディスクがリセットされ、OpenCoreを経由しない状態で起動するようになることが多いです。
      しかし、他に起動ディスクがなかったり、何らかの理由でOpenCore経由での起動がデフォルトとなっている場合に、今回のようなことが起こる場合があります(条件を満たしたとしても、毎回起こるとは限りません)。
      例えば、OSがNVMe SSDにインストールされていて、SATA SSDにはOpenCoreしかインストールされていない場合、Macが認識できる起動ディスクはSATA SSD内のOpenCoreだけとなり、そこから起動することがあります。
      そのため、問題なくNVRAMリセットを行うことができたのであれば、特に気にする必要は無いかと思います。

      ちなみに、NVMe SSDから起動できないことについてですが、OCLP Appの設定で「NVMe Booting」はオンになっていますか?
      最後にOpenCoreをインストールしたときに、この設定をオンにした記憶がなければ、設定をオンにしてからもう一度インストールし、NVMe SSDから起動することができるかご確認ください。

      削除
    2. こんにちは
      了解しました。
      今回の不具合の原因は「Ableconn PEXM2-130」の不具合の様でPRAMクリアで解消
      しました。いつもはOCLPのブートピッカーからPRAMクリアを行っていましたが、
      PCIe関連の調子が悪く成った時は、PRAMx4回で改善していました。

      因に「OCLP Appの設定で「NVMe Booting」はオン設定」はしていません。
      設定しなくても、標準のEFIがサポートしているので問題無く起動出来ています。

      削除
    3. おっと、そうでしたね。Mojaveの頃に対応したことをすっかり忘れていました...w
      動作が改善したようでよかったです。

      削除
  43. お世話になります。
    いつも大変、参考にさせていただいております。
    コメント失礼します。

    OCLP1.4.3でインストールを行いました。
    共通設定の「APP」から「Ignore App Updates」にチェックを入れ、「Build and Install OpenCore」を実行しましたが、起動時にやはりアップデートの案内が表示されます。
    何か対応の不足があるのでしょうか?
    ご教示いただければ幸いです。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      現時点ではOCLP 1.4.3が最新バージョンですので、開発版(Nightly)を使用していなければアップデートの表示はされないはずです。
      ちなみに、この設定はmacOSのアップデート通知を止めるものではなく、OCLP Appのアップデート通知を止めるものとなります。
      そのため、この設定をオンにしていると、将来OCLP 1.4.4またはそれ以降のバージョンがリリースされても、最新バージョンのOCLPへのアップデートを促す画面が表示されなくなります。
      macOSのアップデート通知を止めたい場合は、インターネットに公開されている一般的な手順(検索すると情報が出てくると思います)と同様の作業を行うことで止めることができるはずです。

      削除
    2. ご連絡をどうもありがとうございまず。

      失礼しました。
      OCLP 1.4.2をインストールしており、1.4.3へのアップデートの案内があります。
      「Ignore App Updates」にチェックを入れ、「Build and Install OpenCore」を実行しているのですが・・・。
      何がいけないのでしょうか?

      削除
    3. なるほど、ありがとうございます。
      調べてみたところ、OCLPに関するログイン項目やバックグラウンドプロセス(「OpenCore-Patcher」や「Mykola Grymalyuk」など)が無効化されていると、「Ignore App Updates」の設定が正常に動作しない場合があるようです。
      そのため、システム設定の「一般」<「ログイン項目」を開き、プロセスが無効化されていないかご確認ください。
      プロセスが無効化されていない、または無効化しても設定が適用されない場合は、設定を変更した後にルートパッチを適用してみてください。

      削除
    4. お世話になります。
      ご対応をどうもありがとうございます。

      システム(環境)設定の「一般」(ユーザーとグループ<アカウント選択)<「ログイン項目」を開きましたが、「OpenCore-Patcher」や「Mykola Grymalyuk」の表示がありません。

      また、念のためにルートパッチを適用しようとしましたが、「Available patchers for your system:No patchers required」と案内され、「Start Root Patchers 」の文字が薄いグレー表示でクリックできません。

      ちなみに、起動時のアップデート案内というのは、macそのものの起動ではなく、OCLPを起ち上げた時の自動アップデート表示ということで、当方がそもそも勘違いしているのでしょうか?
      macを起動した際、間もなく起ち上がるOCLPの自動アップデート案内は、必須なのでしょうか?

      ちなみに、当方の環境は
      ・Macbook air 2012/11インチ
      ・OCLP1.4.2
      ・Big Sur
      という状況です。

      どうぞよろしくお願いいたします。

      削除
    5. なるほど、ありがとうございます。
      2012年モデルのMacBook AirにBig Surをインストールされているようですので、ルートパッチが適用できないのは問題ありません(必要なパッチが存在しないため)。

      ちなみにですが、その設定をオンにした状態でOCLP Appのアップデート画面は表示されますか?
      もし表示されない場合、もしかしたらMacの起動時に表示される画面は無効化できないか、バグである可能性があります。
      後ほど手持ちのMacにインストールされているOCLP Appをダウングレードしてみて、どのような動作をするのか検証してみます。

      削除
    6. Sonomaがインストールされている2013年モデルのiMacにOCLP 1.4.2をインストールして確認してみたところ、設定を有効化するとアプリ起動時に表示されるアップデート画面は表示されなくなったものの、依然としてMacの起動時にはアップデートの画面が表示される事が確認できました。
      この仕様が開発者の意図したものであるかどうかは分かりませんが、少なくとも現時点ではこの設定を無効化する事はできないようです。
      そのため、アップデート画面が表示されても無視するか、最新バージョンにアップデートするしかなさそうです。

      削除
    7. お世話になります。
      ご対応ご報告、どうもありがとうございます。

      なるほど。
      OCLP 1.4.2では、Mac起動時のアップデート表示は無効化できないのですね。
      納得しました。

      ちなみに、OCLP 1.4.3では設定を有効化することで、Mac起動時のアップデート表示はなくなるのでしょうか?

      削除
    8. まだOCLP 1.4.4以降がリリースされていないため実際の挙動を確認することができませんが、変更ログを見る限りだと、そのような修正は入っていないようです。
      また、現在開発中のバージョン(仮のバージョン番号は1.5.0)でも特に修正はされていないようです。

      https://github.com/dortania/OpenCore-Legacy-Patcher/blob/main/CHANGELOG.md

      OSの動作に大きな影響を及ぼすような不具合ではないため、仮に開発側がこの問題を認識していても、優先順位は低いものと思われます。

      そのため、アップデート画面を表示させないようにするためには、最新バージョンがリリースされたらその都度アップデートする必要があります(インストールされているバージョンが最新であれば、それよりも新しいバージョンは存在しないため、アップデート画面は表示されません)。

      削除
    9. 詳しいご説明、ご対応をどうもありがとうございます。
      納得いたしました。

      お忙しいところお時間を頂戴し、あらためてお礼を申し上げます。

      削除
  44. お世話になります。こちらのサイトは分かりやすく、毎回参考にさせていただいています。
    今回、質問なのですが、OCLP1.4.3を適用後、MBP2009 14.3から14.4.1にアップデートしたのですが、インストールも全て完了し、デスクトップ画面まではいったのですが、USBが認識しません。1.4.3のパッチではまだ対応されていないのでしょうか?

    現状、OSは14.3に戻しました。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      OSのアップデートはどのような方法で行われましたか?
      システム設定から行った場合は、アップデート後にルートパッチを適用しなければグラフィックスやWi-Fi、USB等が正常に動作しません。
      USBメモリから行った場合は、正しくルートパッチが適用されていることをご確認ください。

      ちなみに、接続しようとしているUSBデバイスはどのようなものでしょうか?
      キーボードやマウス、トラックパッドの場合は、USB 2.0以上のUSBハブを間に挟んで接続することで、認識するはずですのでお試しください。
      ルートパッチが適用されると、USBハブを使わなくても認識できるようになるはずです。

      削除

コメントを投稿

コメントは、このブログの管理者であるたいくんが内容を確認し、承認されるまで表示されません。
詳しくは、プライバシーポリシーをご覧ください。

広告