Mac Pro (Mid 2012) の GPU を RX 570 に交換する

みなさんこんにちは、たいくんです。
前に起動しなくなって、修理に出したMac Proが帰ってきたあと、GPUを新しいものに交換したので、交換手順と交換後の感想を紹介します。



交換する理由

壊れたGPUに交換した時も言いましたが、今まで使ってたGTX 1060(もしくはドライバ)の調子が悪く、全体的に動作が遅くて、VirtualBoxで仮想環境を起動しようとしたり、Lightroomを開いて写真を編集しようとしたりしても、動きがカクカクすぎて、まともに使えませんでした。
また、(PC用の)NVIDIA製のGPUはMojaveを入れることもできませんし、もともと入っていたGPUではないので起動画面が表示されません。
そこで、Mojave対応のRX 570と、もともと入っていたHD 5770の2枚刺しをして、起動画面も見れてMojaveも動くようにしよう、と思ったんです(最終的にはRX 570の1枚刺しになってしまいましたが)。
RX 570にした理由は、補助電源がPCIe 6ピンのなかで最も性能が高いAMD製のGPUがこれしかなかったからです(RX 570も8ピンのものが多くて6ピンのものを探すのが大変でした)。

交換するために用意したもの

Mac Pro
交換するGPU(RX 570)
元のGPU(HD 5770)
ミニPCIe 6ピンからPCIe 6ピンへ変換するケーブル

RX 570

交換するGPUは、ASRockのPhantom Gaming D Radeon RX 570 4Gです。私が調べた中で最も安く(¥15,800)、補助電源が6ピンだったのでこれにしました。VRAMが4GBしかなかったので、今まで使ってたGTX 1060から2GB減ることになりますが、たくさんVRAMを消費するようなソフトはあまり使わないので4GBあれば十分だと判断しました。

GPU本体はこんな感じです。デュアルファン仕様なので、今まで使ってたシングルファンのGTX 1060より静かに動作しそうです。
デザインに関しては、思っていたよりかっこいいです。安っぽさを感じないというか、むしろ高級感を感じます。

ファンはシングルファンのGTX 1060と比べて一回りほど小さいでさすが、その代わりファンが2つついているので、熱に関しては問題なさそうです。

端子の保護カバーを外すのを忘れていましたが、DP1.4が3つ、HDMI2.0が1つ、DVI-Dが1つついています。

本体の上には、このようにPhantom Gamingのロゴが入っています。いかにも光りそうな見た目ですが、光りません。ただのシールです。

多くのRX 570が8ピンの補助電源を必要としていますが、このモデルは6ピンです。その代わり、8ピンのモデルと比べて、クロックがすこーし低くなっていますが、そこまで大きな差はありません。Mac ProでGPU2枚刺しをしようとすると、一つでも8ピンのGPUがあったらもう一方のGPUは補助電源なしでなければいけないので、6ピンが一番簡単です。

補助電源の変換ケーブル

このケーブルはAmazonで¥970でした。レビューの数が少なく、心配でしたが、発火することもなく無事に使えています。

取り付け

画像のように取り外し・取り付けを行います。画像だとごちゃごちゃして見づらいかもしれないので、簡単に説明します。

  1. GPUの補助電源を外します
  2. GPUを固定しているアルミの板がネジで固定されているので外します。
  3. PCIソケットのロックを外すために、左側にある丸いボタンを押しながらカバーを左側へスライドさせます。この時、GPUの奥にある金属のバーが左側へ動きます。
  4. バーが動いたらGPUを手前側に引き抜きます。
  5. 新しいGPUを一番下のスロットに差し込みます。このタイミングで補助電源もさしたほうが楽です。GPUを差す直前でもOKです。
  6. 2枚目以降のGPUを差す場合はこの時に差し込みます。
  7. 先ほど左へスライドさせたロックを右へスライドさせます。すると、GPU奥のバーが右へ動きます。
  8. GPUを固定するために、アルミの板を取り付けます。画像右上にある*の場所に引っ掛けるように入れて、ネジで固定します。

これで以上です。ミニ6ピンのケーブルはどのタイミングで刺してもいいですが、GPUを全て取り外した時に差すのが一番楽だと思います。
あとは電源を入れて、正常に起動すればGPU交換は完了です。

動作確認

早速起動し、Mojaveをインストールしてみました。HD 5770を刺していると、Mojaveのインストールができず、Mojave Patcherを使って強制的にインストールしても、Appleロゴのまま起動しないという状態になってしまったので、結局RX 570だけになってしまいました(つまり6ピンの変換ケーブルが意味なかった・・・)。そんなことになるとわかってたら6ピン2つを8ピン1つにするケーブルを買ってRX 580かRX 590(同じASRockのが8ピン1つ)にしたほうが良かったかも・・・。とはいえ、今の性能でも足りていると思うのでこのケーブルは予備として取っておきます。

感想

VirtualBoxやDockの拡大エフェクトがとてもなめらかに動くようになりました。驚いたのが、Lightroom。 めちゃくちゃなめらかの動作します!今までの動作速度が信じられないぐらいなめらかです。GPUを変えて大正解でした。GTX 1060はやっぱり相性が合わなかったんですかね・・・?とにかく、Mojaveも動作して動きもはやくなったので今回のGPU交換は大満足です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!それではまた!

コメント

  1. たいさん、参考になります。ありがとうございます。装填されたグラボ、catalinaはどうですか?それとmojave起動時でのappleマーク、mac proをoption キーで任意のHDDを起動する場合での動作、装填されたグラボでそれ以下、例えばhigh sierraとか、yosemiteなど不具合なく問題なく起動するのでしょうか?教えてくださるようお願いします。

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    返信
    1. コメントありがとうございます。
      現在Mac ProではMontereyをインストールして使っていますが、OS起動後は問題ありません。Mojave、Catalina、Big Surをインストールして使っていた時も問題はありませんでした。
      Mac起動時のOption起動やAppleロゴは表示されませんが、OpenCoreというブートローダーをインストールすればそれらの問題は解決されます。

      MontereyやOpenCoreのインストール方法は以下をご覧ください。ブートローダーだけインストールしたい場合は、Montereyのインストールを進めなければ大丈夫です。

      【完全ガイド】macOS Monterey に非対応の古い Mac に Monterey をインストールする方法【OpenCore Legacy Patcher】
      https://www.taikun-room.com/2021/11/how-to-install-macos-monterey-on-unsupported-mac.html

      なお、RX 570はHigh Sierra (10.13.4)以降で動作します。Yosemiteで動作するためにはさらに古いGPU(Radeon R9 280XやGeForce GTX 680など)を使用する必要があります。

      対応するGPUとmacOSのバージョンについては、以下の記事をご覧ください。

      Mac で外付けのグラフィックプロセッサを使う
      https://support.apple.com/ja-jp/HT208544

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