2020年新型 iMac はどう進化したのか!?旧 iMac と比較してみた!【#2 比較・ベンチマーク編】

みなさんこんにちは、たいくんです。
前回、新型iMacが届いたので開封とセットアップを行いました。今回は、過去に使用していたiMac (Late 2015)や、旧メインMacのMac Pro (Mid 2012) と、いろいろ比較してみたいと思います。

スペック

新型iMacと旧型iMac、そして旧メインMac Proのスペックを表にしてみました。
旧型iMacを買った時は、オンラインではなくショップで買ったため、最高アップグレードにはできなかった記憶があります。
旧型iMacをメインで使用していた時はメモリ16GBで使用していましたが、別PCで必要になったため、現在は8GBです。
ちなみに、ベンチマークも8GBで測定しているため、若干パフォーマンスが落ちている可能性があることをご了承ください。

ベンチマーク

早速ベンチマーク回して比較!と言いたいところですが、新型iMacにまだメモリ交換をしていないため、メモリ交換前と交換後でベンチマークスコアの差がどれくらいあるのかを確認していきます。
早く比較が見たいんだ!という方は読み飛ばしていただいても結構です。

メモリ交換の比較で使うベンチマークソフトは以下の通りです。
  • Cinebench R20
  • Blackmagic Disk Speed Test
  • Adobe Media Encoder 2020
Adobe Media Encoder 2020は、動画編集ソフトであるAdobe Premiere Pro 2020で作成した、GoPro Hero 5が撮影した4本の動画を組み合わせた1時間7分の動画を書き出す時間と、「【Catalina Patcher】 USB メモリ無しで Catalina をインストールする方法」の動画を書き出す時間を測定します。
使用プリセットは、どちらも「YouTube 1080p フル HD」で、【Catalina Patcher】 USB メモリ無しで Catalina をインストールする方法」の動画はフレームレートのみ60fpsに変更しています。

有名なベンチマークソフトである「Geekbench 5」は、有料ライセンスを持っていないため、測定には使用しませんでした。

8GB(デフォルト)

まずはデフォルトの8GBでベンチマークを回していきます。

Cinebench R20

マルチコアは大体5000〜5200あたりでした。シングルコアは大体450〜470あたりでした。

Blackmagic Disk Speed Test

書き込みが大体2500〜2750MB/s、読み込みが大体2300〜2600MB/sでした。

Adobe Media Encoder 2020

1時間7分の動画を書き出すのにかかった時間は34分57秒、「【Catalina Patcher】 USB メモリ無しで Catalina をインストールする方法」の動画を書き出すのにかかった時間は3分23秒でした。

72GB(空きスロットにメモリを「増設」)

メモリスロットは上から「32GB / 4GB / 32GB / 4GB」です。もともと空いているスロットにメモリを増やしただけです(緑色のメモリが今回増設したもの)。
元から入っているメモリとメーカーが違うので、速度が2,133MHzに落ちてしまいました。

Cinebench R20

マルチコアが5200〜5300くらい、シングルコアが470〜495くらいでした。少しだけ早くなっています。

Blackmagic Disk Speed Test

速度がほぼ変わりませんでした。メモリはSSDの読み書きにほぼ影響を与えないようです。そのため、Blackmagic Disk Speed Testのベンチマークは(測定はしましたがほぼ変わらないため)次回から省いています。

Adobe Media Encoder 2020

1時間7分の動画を書き出すのにかかった時間は28分56秒、「【Catalina Patcher】 USB メモリ無しで Catalina をインストールする方法」の動画は3分7秒でした。
容量が増えただけで結構早くなりました。

72GB(スロット入れ替え)

メモリスロットは上から「32GB / 32GB / 4GB / 4GB」です。この組み合わせにするとメーカーの違うメモリでも速度が落ちないらしいということでやってみました。すると、確かに2,667 MHzで動いています。
しかし、ベンチマーク中に気付いたのですが、これではデュアルチャネルではなくシングルチャネル動作になっているので、動作が逆に遅くなってしまいます。ですが、一応ベンチマークをやってみます(時間の都合上、1時間7分の動画書き出しは行っていません)。

Cinebench R20

マルチコアが5100〜5200、シングルコアが480〜495くらいでした。シングルコアはあまり変わりませんでしたが、マルチコアは遅くなりました。数回回しても5200を超えることはありませんでした。

Adobe Media Encoder 2020

【Catalina Patcher】 USB メモリ無しで Catalina をインストールする方法」の動画を書き出すのにかかった時間は3分54秒でした。
シングルチャネル動作だと、動画書き出しにそこそこ影響があるようです。8GBの時よりも遅くなってしまいました。

64GB(デフォルトからメモリを「交換」)

メモリスロットは上から「空き / 32GB / 空き / 32GB」です。これでデュアルチャネル動作かつ、速度の低下が起きていない状態になりました。

Cinebench R20

マルチコアが5300〜5500、シングルコアが485〜500くらいでした。今までで最も高速です。

Adobe Media Encoder 2020

1時間7分の動画の書き出し時間が25分35秒、「【Catalina Patcher】 USB メモリ無しで Catalina をインストールする方法」の動画は2分54秒でした。
【Catalina Patcher】 USB メモリ無しで Catalina をインストールする方法」の動画書き出しが3分を切りました。超高速です。

ベンチマーク比較

お待たせしました。ベンチマーク比較をしたいと思います。
比較するベンチマークは以下の通りです。
  • Cinebench R20
  • Blackmagic Disk Speed Test
Adobeソフトは、インストールが大変なので、比較に入れませんでした。
GPUの比較もしたかったのですが、Windowsのインストールも時間がかかるので、今回は比較できませんでした。いつかやるかもしれません(期待はしないでください)。

iMac (Retina 5K, 27-inch, 2020)

CPU / SSDともに早い!やはり最新なだけあって、超高速です。
Cinebench R20はマルチコアのベンチマークを完走するまでほぼ1分しかかからないのでみていて爽快感がありますw

iMac (Retina 5K, 27-inch, Late 2015)

旧型iMacは、CPUがミドルグレードなので、超早い!というわけではありません。コア数(とスレッド数)が少ないということもありますね。しかし、シングルコアは100ぐらいしか変わりません。これは、第5世代Coreからプロセスルールがほぼ変わっていないので、大きく差が出ないという理由です。
ストレージは、Fusion Driveなので、HDDよりも高速です。特に読み込みが早いですね。ただし、SSDのみのモデルの方がもっと早いです。

Mac Pro (Mid 2012)

CPUはコア数が多いため、マルチコアでは旧型iMacに勝っていますが、シングルコアはとても遅いです。GPUをRX 570に変えていますが、シングルコアが足を引っ張っているため、ゲームをした時などはGPUの性能をフルには引き出せていません。
そして、SSDは、SATA2接続のため、結構遅いです。書き込みは一瞬120MB/s出る時もありますが、平均は80MB/sくらいです。

グラフ

Cinebench R20の結果をグラフにしてみました。
先ほども言った通り、Mac Proは12コアもあるため、マルチコアのスコアは旧型iMacを超えていますが、最新のiMscはMac Proと2倍以上の差をつけています。シングルコアは、Mac Proと3倍以上の差があります。

ハードウェア比較

内蔵スピーカーやマイクの音質の比較は動画で紹介しているのでそちらをご覧ください(イヤホン・ヘッドホン推奨)。

動画


比較

内蔵スピーカー・内蔵マイクともに新型iMacの方が音質がいいです。
内蔵スピーカーは、旧型iMacと比べ、特に低音が良くなっていると感じました。Appleのサイトにも以下の記述がありました。
Apple T2 Securityチップ
すきのないセキュリティ。27インチiMacにはApple T2 Securityチップが搭載されました。このチップには、セキュアブート機能と暗号化ストレージ機能の基盤となるSecure Enclaveコプロセッサが組み込まれています。
1080p FaceTime HDカメラ、顔検出、「Hey Siri」といったパワフルな機能が使えるのも、スピーカーの低音域のレスポンスが向上したのも、HEVCビデオのトランスコードが一世代前のモデルと比べて最大2倍速くなったのも、T2 Securityチップを持ったからです15iMac - Apple(日本)
低音が良くなっているのはApple T2セキュリティチップのおかげだったんですね。旧型iMacからは聞こえない低音が新型iMacからは聞こえていたので、しっかり進化しています。


内蔵マイクは、旧型iMacと比べ、声が聞き取りやすくなりました。声の大きさが上がり、周りのノイズを拾いにくくなっているので、会議ソフトでは十分使えそうです。旧型iMacは、声が小さく、ノイズもそこそこ拾っていたので、3マイクアレイの効果がしっかりとあらわれていると感じました。


内蔵カメラは、旧型iMacから、解像度と画質が上昇しました。解像度は720pから1080pへ変わりました。これは、iMac Proに搭載されているカメラと同じ解像度です。これにより、さらに細かいところまで写すことができるようになったので、ぼやけた感じがなくなりました。
画質も、今までは顔色悪く写っていたのが、より明るく、血色良く写るようになりました。


新型iMacからの新機能として、「Hey Siri」が使えるようになりました。これは、Apple T2セキュリティチップを搭載したことで実現した機能です。
驚いたのが、ミュートしたマイクを入力デバイスに設定していても、しっかりと「Hey Siri」が機能するのです。手動で起動した時は反応しませんが、「Hey Siri」を通してお願いを頼むと、しっかり答えてくれます。
Macがロック解除されている必要はありますが、「Hey Siri、電気つけて」のように、スマートスピーカーのような使い方ができるのです。

まとめ

今回紹介したように、新型iMacは、ただのマイナーチェンジではありません。2019年モデルと比べても、しっかりと進化しているのがわかるはずです。ハードウェア比較で取り上げた新機能は、2019年モデルには搭載されていなかった機能です。
ひょっとしたら、最後のIntel iMacかもと言われていますが、高性能なIntel Macが欲しい方は、新型iMacは悪くない選択かもしれません。
デザインこそ変わっていませんが、最新世代のIntel CPUに、最新のGPU、そして、Apple T2セキュリティチップ。私は買って大正解のiMacだと思っています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!それではまた!

コメント

広告