macOS Catalina Patcher で日本語入力をできるようにする方法

Catalina Patcherで日本語入力
みなさんこんにちは、たいくんです。
Catalina Patcherの不具合情報の記事でも書きましたが、Catalina Patcherを使ってインストールしたCatalinaでは、標準の日本語入力プログラムを使った日本語入力ができません(Google日本語入力などを使えば日本語の入力はできます)。
例えばローマ字入力で「あいうえお こんにちは」と打とうとしても「aiueo konnnitiha」の様に、全角スペース以外全て半角英数字のみしか入力できません。かな入力に場合も正しく入力できません。
例えばかな入力で「キーボード テスト」と打とうとしても「き-ほ゛-と゛ てすと」の様に、変換もできず、正常に入力することができません。
日本人として、日本語が入力出来ないのは不便すぎます。そこで、どうにかならないか情報を調べていましたが、ついに情報を見つけることができたので紹介します。




結論から言うと、以下の「やったこと1」と「2」どちらも行うことで日本語入力が可能になります。

 原因

そもそも日本語が入力出来ないのは、Catalinaの日本語入力プログラムである「JapaneseIM.app」が、古いCPUでは対応していない「AVX命令セット」というものを使う様で、それがうまく動作せず、JapaneseIM.appがクラッシュしてしまい、日本語が入力出来ない、ということらしいです。
AVXは、Intel Core 第二世代以降(Intel Core ix 2xxx以降)に対応しています。Catalinaに対応していないMacは基本的に全てAVXに非対応ということになります(例外としてiMac Mid 2011などがありますが、そのMacの場合、Catalina Patcherを使ってインストールしてもそのままで日本語が入力できます。Catalinaに非対応になった理由は、GPUがMetalに非対応のためです)。今回非対応になったMac Pro (Mid 2010/2012) はCPUがNehalem世代(Intel Core 第1世代)のため、非対応になった、ということでしょう。



以下の「やったこと1」と「2」では一部のシステムファイルを変更しています。
ファイルを置き換える前に、Catalina側にあった置き換え前のファイルを必ずどこかにバックアップしておいてください。

やったこと1

海外のスレッドで、MojaveからJapaneseIM.appとlibmecabra.dylibというファイルを移植することで動作するかもしれない、という情報を見つけました(こちらの中央あたりの「ASentientBot」さんの発言)。早速やってみます。

JapaneseIM.app

JapaneseIM.app
Mojaveの環境で起動します。
Finderを開き、Mojaveがインストールされたディスクを開きます。
次に「システム」を開きます。そして、その中の「ライブラリ」を開きます。たくさんのフォルダが表示されるので、その中にある「Input Methods」を開きます。
この中に「JapaneseIM.app」があるので、これをCatalinaがインストールされているディスク(「Data」がついていない方)を開き、Mojaveと同じ様に
「システム」<「ライブラリ」<「Input Methods」と開きます。その中に、MojaveのJapaneseIM.appを入れて、認証後に「置き換える」を押します。
この時、作業はMojaveで行ってください。Catalinaだと、起動ディスクにコピーができません。

libmecabra.dylib

libmecabra.dylib
libmecabra.dylibは、隠しフォルダ内に入っています。
Finderを開き、Mojaveのディスクを開きます。
ここで、Shift + Command + .(ピリオド)を押すと、隠しファイル・フォルダを表示させることができます(隠しファイル・フォルダを非表示にするにはもう一度同じキーを押す)。
usr」という隠しフォルダを開きます。その中の「lib」というフォルダを開くと、たくさんの「lib〇〇.dylib」というファイルが入っているので、「libmecabra.dylib」を探します。そのファイルをCatalinaのディスクを開き、Mojaveと同様、
「usr」<「lib」内にコピーします。認証後、「置き換える」を押して、作業は完了です。

起動

Catalinaで起動してみました。
うーん、ダメっぽいですね・・・。日本語が時々入力されますが、やはりクラッシュしてしまう様です。しかも、ひらがなモードから英字モードにしても日本語が時々入力されてしまいます。ログインするときに苦戦しましたw

動画

 
こんな感じになります。これではまともに使えません。



やったこと2

他にも調べてみると、同じスレッドで、「Minh_Ton」さんが3/6に投稿した発言で「韓国語と日本語入力を動作させる方法」がありました(どうやら韓国語も入力出来なかった様?)。やったこと1に加え、「TextInputCore.framework」というファイルも移植することで入力が可能になった様です。ということで、試してみました。

TextInputCore.framework

TextInputCore.framework
このファイルは「システム」<「ライブラリ」<「PrivateFrameworks」内にあります。Mojaveから起動し、このファイルを移植します(この時もCatalinaのドライブは「Data」がついていない方)。

起動

Catalina Patcherをインストールした時、ログイン画面のパスワード入力がもたついていたんですが、このもたつきがなくなっていることに気がつきました。これはいける!?
テキストを入力してみると・・・

Catalina Patcher 日本語入力
行けたあああぁぁぁ!!!!
ライブ変換もしっかり動作しています!ただし、なんか変換が少しおかしいです。ですが、入力出来ないよりもうんとマシです。ちなみに英字モードにしてもおかしくなりません。

動画


やっぱり変換がおかしいのは気になります・・・。

まとめ

Catalina Patcherを使ってCatalinaをインストールしたけど日本語入力ができない!って人は、今回紹介した方法でできるようになるはずです。アップデートでまた入力出来なくなる可能性がありますが、同じ様にファイルを置き換えることでできるようになるはずです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!それではまた!



コメント

  1. Mojaveがないとどうすればいいか? 外付けのHDDにインストールしかないか?
    それかどこからダウンロードできるか?
    教えてくれませんか?

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      MojaveやHigh Sierraがない場合はどこかにインストールする必要があります。
      インターネット上にアップロードされているものはマルウェアが含まれている場合があるのでおすすめはしません。一応以下のリンク内のサイトからダウンロードできるようですが、私は使えるかどうか確認していないので、ダウンロードしてつかうなら自己責任でお願いします(バックアップしてから行うことを強くおすすめします)。

      削除
  2. 助かった!
    外付けのHDDにMojaveをインストールした!
    スムーズになりました!
    ありがとうな!
    THx

    返信削除
  3. Google日本語入力forMacを使うという手もあります

    返信削除

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