Big Sur にしたら別の Mac に Time Machine でバックアップできなくなった時の対処法

みなさんこんにちは、たいくんです。
私の環境では、メインのiMac (2020)に、今まで使っていたMac Pro (Mid 2012)をLANケーブルで接続し、ファイルサーバー・Time Machineバックアップサーバーとして利用しているのですが、メインを、この間リリースされたmacOS Big Surにアップグレードしたところ、「"Macの名前"へのバックアップを完了できませんでした。 ネットワーク・バックアップ・ディスクにアクセスできませんでした。ネットワークユーザ名またはパスワードに問題があります。バックアップディスクを選択し直して、正しいユーザ名とパスワードを入力してください。」と表示され、バックアップディスクにアクセスできず、バックアップが止まってしまいました。
そこで、再起動はもちろん、ネットワーク設定を見直したり、ディスクの共有設定を設定し直したりしていたら、とても簡単な設定変更をするだけで対処することができることがわかりました。本当に簡単ですが、むしろ簡単すぎてなかなか気づけないかもしれないと思ったので(私自身が3日ほど悩んだ)、同じような現象で悩んでいる人たちへ共有しようとこの記事を書きました。


対象

この対処法が有効なのは、Time Machineのバックアップ先を別のMacに設定している方が対象です。
難易度は簡単で、5分ぐらい、長くても10分ぐらいあればできると思います。

環境

バックアップするMac: iMac (2020)、macOS 11.0.1 (20B29)
バックアップの保存先: Mac Pro (Mid 2012)、macOS 10.15.5 (19F101)
バックアップするMacと保存先のMacは、LANケーブルで直接接続。インターネットの接続にはどちらもWi-Fiを使用。バックアップの保存先のMacでコンテンツキャッシュを有効化し、キャッシュサーバーとしても利用。保存先のMacにはディスクが4つ接続されていて、「Data 2TB」という名前のディスクをバックアップ保存先として使用。

対処法

バックアップ保存先のMac

まず、バックアップ保存先のMacで、システム環境設定内の「共有」設定を開きます。
共有設定を開いたら、左のサービス一覧から「ファイル共有」をクリックします。
続いて、中央あたりにある「共有フォルダ」からバックアップ保存先のディスクを選択します。
次に、右の「ユーザ」の下にある+ボタンをクリックします。

ユーザーの選択画面が出たら、現在ログイン中のユーザーを選択し、「選択」をクリックします。

ユーザーが追加されたら、ユーザー名の右側にある赤枠で囲っているところをクリックして、「読み出しのみ」から「読み/書き」へ変更します。

こうなっていれば問題ありません。

バックアップするMac

次は、バックアップするMacで、システム環境設定内の「Time Machine」を開きます。
開いたら、ディスクアイコンの下の「ディスク選択...」をクリックします。バックアップ保存先として指定したディスクを選択します。
この時、私のようにLANケーブルで直接接続していた場合、バックアップ保存先のディスクが2つ出てくる場合があります。その場合は、サーバー名がIPアドレスのものではなく、「Macの名前.local」と書かれた方を選択します。
選択したら、「ディスクを使用」をクリックします。

この画面が出た場合、「”ディスク名”を置き換える」をクリックします。

ログインウィンドウが表示されたら、「Apple IDを使用」ではなく「登録ユーザ」を選び、バックアップ保存先のMacで設定したユーザーでログインします。
「Apple IDを使用」を使用してログインした場合、バックアップができません(Apple IDでログインすると保存先で指定したユーザーと認識しないから?)。

この時、「パスワード...」が表示されて文字が入力できない場合はEscapeキーを押すと、「パスワード...」の表示が消え、入力できるようになります。

ログイン出来たらバックアップができるようになります。過去に、バックアップ保存先のディスクにバックアップが保存されていた場合、バックアップが完了したタイミングで「最古のバックアップ」の日付が更新されます。過去のバックアップにアクセスすることも可能です。

これで完了です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!それではまた!


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